2014年2月、国連は北朝鮮における人権侵害を糾弾する報告書を発表。
これに対し北朝鮮は、自国の人権状況が世界一優れているとしました。
しかし、日本の刑務所にあたる「教化所(きょうかじょ)」では凄惨な人権弾圧や拷問が日常的に行われているといいます。
クォン・ヒョジン(権孝真)氏は知らずにスパイの逃亡に加担した罪で「教化所」に7年間収容されていました。
その後、脱北し韓国に亡命したクォンさんは現在、「デイリーNK」で記者として勤める傍ら、
自身の「教化所」での体験を絵に描き、各地で講演を行っています。
クォンさんに独占インタビューしました。

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何枚もの絵で示される、看守たちによる虐待の様子

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クォン 看守たちが2時間交代の勤務の際に、憂さ晴らしを兼ねて囚人に拷問を加えることがあります。
ひとまず罪人になったら言われたとおりにやるしかありません。
人間扱いされないのです。

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クォン この絵は看守たちが気に入らない囚人に命じて、無理な姿勢をとらせる拷問です。
30分もやると倒れてしまい、額には鉄柵の跡が残ってしまいます。

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クォン この絵は刑務所内で作業をしていて、自分のノルマを遂行できなかった時に木を括りつけたり、
レンガを背負わせて虐待する様子です。

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クォン 拷問されないためにはさっさと自白しなければなりませんが、すすんで罪を自白する人は少ないです。
取調官は自分の成果を出さなければならないので、拷問に訴えてでも罪を認めさせます。

看守たちの指示を取次ぐ『指令工』の役目

クォン 私は囚人の中では2番目に高い地位の、『指令工』でした。
所長が現場点検で『製品の出来が悪いな。どういうわけだ』と言うと、私が手斧で叩き壊すのです。
そして作業した者を呼びつけます。囚人は人間ではないので所長は相手にせずに私のほうを見るのです。
私は仕方なく所長が見ている前で囚人を棒で叩きのめすのです。
すると所長は黙って先を行くのです。
私が叩きのめさないと私が独房送りにされてしまいます。
ノルマを囚人たちに遂行させないと私自身がやられてしまう。
それでも看守たちの目を盗んで囚人たちを助けようと努力しましたが。
振り返るといまだに良心の呵責を覚えることが多くあります。
やられる側も理解はしています。
自分もその立場ならそうするだろうと。

囚人同士でも熾烈な生存競争が繰り広げられている

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クォン 囚人たちは飢えているので雑草を抜いて食べたり虫を食べたり、とにかく生きているものは何でも口に入れようとします。
いつも食べ物のことが頭から離れません。こういう人は早く死にます。
栄養失調になって死ぬのです。ひとまずあの中に入ると、最大の目標は『生きて出ること』です。
教化所の中では熾烈な生存競争が繰り広げられています。生き残るには看守たちしか頼れるものはないのです。
弱い人の食べ物を奪い取ってでも、看守たちに媚びてでも、
『あいつを密告して一食余分にせしめよう』という弱肉強食の世界なのです。
『他人より一口でも多く食べてやる』そうした欲がなければ生き残れません。

多くの死人が出る教化所での遺体の扱われ方

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クォン 教化所では一日平均2~3人、多いときには4~5人死んでいきます。
死体は死体室に保管しますが、夏は2~3日で腐敗して、ネズミが目玉を食べてしまいます。
死体をまとめて運び出すときには、形が崩れて無残な姿になっています。

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クォン 死体をリヤカーで『不忘山』という山に運びます。
そして木で組んだやぐらの上に死体を乗せて焼きます。
焼き終えるまで見届けずに山を下りてしまいます。
翌朝に山に登って焼けた死体を掃いて捨てるのです。

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クォン あるとき死体を穴に埋めて戻ってきた囚人たちが
『あいつはまだ死んでいなかった。息はしていた』と言っていました。
まだ息をしていたのにそのまま埋めてしまったというのです。
穴に落とした死体に看守たちが小便をひっかけることもありました。
隣で囚人たちが見ているのに、死んでからも人として扱われないんです。

北朝鮮の未来のために望むこと

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クォン 北朝鮮の人々が国際社会の現状を知ることが一番大事でしょう。
独裁政権側は何としても知られないように遮断しようとしています。
だから外の情報を北朝鮮内部にどんどん送り込むべきです。
『世界に2つとない世襲体制だ』ということ、『住民に主権がない』ということ、
『他の社会では当たり前の人権を我々は持っていない』ということ、
『他の社会ではこのように暮らしているのか』ということ。
それを知ることで独裁体制への反感が湧いてきます。
『なんでこんなに苦しい暮らしをしているのか』『ああ騙されて生きてきたんだな』このような認識が重要なんです。
統一した後に北朝鮮の国民が資本主義社会を理解し生きていけるように、
私が韓国で経験したことを共有し、彼らが目覚めるのを助けたいです。
故郷の人たちが自由に暮らせるように力になりたいです。
南北統一を果たして自由となった故郷に帰ることが私の願いです。

THE FACTは自由と民主主義のために戦う人々を応援します。

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(2016年1月5日 画像を追加)