12月8日、今年も開戦記念日を迎えます。1年前にザ・ファクトでは、先の戦争は日本の侵略戦争ではなく、アジアの植民地解放を掲げた聖戦であったことをお伝えいたしました。そして今年1年、歴史認識問題において大きな変化がありました。

慰安婦の強制連行はなかった事実が日米の調査で発覚

まず、日本政府が河野談話作成の過程を調査した結果、慰安婦の強制連行の事実はなかったことが明らかになりました。そしてこれを受け、朝日新聞が「吉田証言」の虚偽を認め、社長が交代するなどの事件がありました。また年末には、米国の調査でも慰安婦の強制連行の事実はなかったことが明らかになったのです。アメリカのジャーナリストと日本の新聞社の共同調査によって、2007年にアメリカ議会に提出された「ナチス戦争犯罪と日本帝国政府の記録の各省庁作業班(IWG)米国議会あて最終報告」という、ドイツと日本の戦争犯罪に関する膨大な報告書のなかに強制連行や従軍慰安婦、性奴隷といった証拠は1ページもなかったことが明らかになりました。

このように、この1年間というのは、歴史認識問題を正しい方向に戻すうえで、とても大きな成果があった1年であるといえます。そして、来年はいよいよ戦後70周年を迎えます。

一方、誤った歴史認識を固定させようとする動きも活発化

こうした、歴史認識問題が正されようとする一方で、中国・韓国では「先の戦争で悪いことをしたのは日本だ」という歴史を固定させる動きが活発化しています。その代表的な事例が、「従軍慰安婦」及び「南京事件」の資料を、中国がユネスコ世界記憶遺産に登録しようとする動きです。この動きそのものは来年の8月あたりに決定されるようですが、こうしたものの登録が決定されると、日本が先の戦争で悪いことをしたと歴史上に固定化されていくことになります。こうした事態は、決してあってはなりません。また、アメリカの有名女優、アンジェリーナ・ジョリー初監督の日本軍による捕虜虐待を描いた映画も12月公開になります。

来年、戦後70周年は歴史認識問題の総決算

改めて、来年は歴史認識問題が最もホットな話題となる年です。2015年、日本政府は河野談話・村山談話を見直すことができるのか。そして、日本の首相は靖国神社に8月15日に参拝することができるのか。こうした点で戦後70周年となる来年2015年は歴史認識問題の総決算といえる年になります。

ザ・ファクトでは引き続きこの問題を全力で追究してまいります。