民主化の秘策か?中国大使館前の通りの名前を変更

アメリカで中国に関するウィットに富んだ法案が可決されたことを受け、東京都港区にある中国大使館前からお届けします。2014年6月24日、アメリカ下院歳出委員会はワシントンにある中国大使館前の通りを、中国当局によって逮捕された「獄中の人権活動家」劉暁波(りゅうぎょうは)氏にちなんだ名前に変更する法案を可決しました。

この法案が下院本会議を通り、上院を通って可決されると、ワシントンにある中国大使館の住所が「劉暁波プラザ1番地」になります。当然、中国大使館に届けられる郵便物すべてにその住所が記載され、中国がいやおうなしに民主活動家の象徴と向き合わざるを得ない状況になる、というものです。

アメリカでは、ソ連が存在したころにも、ソ連大使館前の通りを「サハロフ通り」とするケースがありました。結果として数年後、ソ連は崩壊。その意味では、今回の法案もあながち影響や効果がないとは言い切れません。

どんな手段を使ってでも中国の民主化を進める――。今、そのための知恵が求められています。