日本統治下にあった台湾で生まれ育った方に話を聞きました。
以下にそのインタビュー内容をお伝えいたします。

日本統治時代の台湾は素晴らしかった

当時、日本は台湾で素晴らしい改革を行いました。
いろいろな方面で台湾における建設事業が始まったのです。
一番重要なのは、鉄道の建設、そして道路の建設だったでしょう。
財政が潤って日本から投資しなくても、
台湾からお金を送り返すことができるようになりました。
これが後藤新平さん(総督府民政長官)の
一番のお手柄じゃないでしょうか。
さらに新渡戸稲造さんが、オランダの植民地だったインドネシアから、
サトウキビの栽培を取り入れて、
台湾を世界で2番目の輸出国にしました。

「日本統治」は「欧米の植民地支配」と全く違う

16歳で日本軍に志願した私は、
駐屯先のシンガポールで、
「欧米の植民地支配」と「日本統治」の違いを
目の当たりにしました。
当時のシンガポールは、
イギリスの植民地統治が始まって
約120年経っていましたが、
教育を受けられた島民はわずか10%。
あとの90%は文盲だと知ったのです。
一方で、日本が統治した台湾では、
統治期間がその半分もなかったにもかかわらず、
初等教育が87.5%まで普及していました。
日本の植民地で良かった、と私は感動したのです。

日本は法を作り、法による統治を行い、去っていった

終戦後、台湾では日本統治時代が終わり、
中国国民党の支配が始まりました。
中国政府と日本政府の統治を比較すると、
日本政府は正しく法を作り、
その法に基づいて政治を行っていましたが
中国政府はそうではありませんでした。
法は作っているけれど、法に従った政治は行わない
と感じました。
例えば、外国から仕入れている煙草は、
本来きちんと港で税金を納めさせてから、
国に入れさせるものです。
しかし、中国政府は税金を取らずに
いったん入れさせて、あとから取り締まりに
行って役人がみんな没収する。
没収した煙草を横流しして金にする。
賄賂の一種のやり方です。
その一方で、日本統治時代は「専売法」に基づいて
台湾を統治していました。
日本の統治時代の政治が正しかった――。
それが、私の感じたことです。