2015年12月8日(火)13時、幸福実現党 釈党首による緊急記者会見が行われ、生中継されました(ニコニコ生放送)。この会見では、関係者証言で発覚した新事実により「なぜ『南京大虐殺』が記憶遺産に登録されたのか?」が明らかになりました。

記憶遺産の登録プロセスに問題あり!

釈党首は、ユネスコの記憶遺産の登録プロセス自体がブラックボックス化しており、問題があることを指摘。どのような審査が行われているのか、その審査が正統であるか否かが、外部の人間にはまったくわからないのだと言います。その上で、今回明らかとなった南京登録の問題点を示しました。

「南京大虐殺」記憶遺産登録の問題点

1.ユネスコの審議の場に「南京」資料はなかった

資料のリストは持っていたものの、「南京大虐殺」に関する現物またはすべてのコピーが最後まで提出されておらず、ユネスコ側に資料の中身の詳細を把握している人がいない中で登録に至ったことが明らかとなりました。中国語のわからないIACの委員が中国に足を運び、資料が信頼に足るものだと判断したことがわかりました。

2.登録の決定打は「日本政府が認めているから」

最終審議の場で登録の決定打となったのが、「南京大虐殺」を肯定する日本政府の見解であったといい、日本政府の見解とは、昨年6月に発表された答弁書によるもので、次のように示されています。
「いわゆる『南京事件』については、昭和12年の旧日本軍による南京入城後、非戦闘員の殺害又は略奪行為があったことは否定できないと考えているが、その具体的な数については、様々な議論があることもあり、政府として断定することは困難である」

ユネスコ記憶遺産事業に関する改革の提案

こうした問題点を踏まえ、2015年12月2日、幸福実現党はユネスコ本部に改革案を提出しました。改革案の柱は次の5点です。

A) 申請者は、登録申請するすべての資料をデジタル化し、ユネスコ記憶遺産事務局に提出すること。同事務局は、それをホームページ上で公開し、世界中のだれもが閲覧できるようにすること。
B) 上記のように登録申請後、公開した資料について、同事務局は、関係国や地域が研究・反論するための適切な期間を設けること。
C) 登録申請後、公開した資料に対して、関係国や地域から反証があった場合、当事者間で議論し、両社の合意した結論が出るまでは、該当する資料の登録を見送ること。
D) すべての審議プロセスを公開すること。
E) 委員の選び方のプロセスを透明化すること。

「南京大虐殺」は存在しない。断固撤回を

幸福実現党はこれまでにもユネスコに4回の反論書を提出し、デモや署名活動を行い、この資料がねつ造であること、南京大虐殺の事実がなかったことを訴えてきました。しかし、日本政府が「南京大虐殺はなかった」と明確に否定しない限り、この登録を撤回することはできません。日本を不当に貶める「嘘」の払拭を目指し、政府には確固たる態度を求めるとともに、幸福実現党は行動を続けてまいります。