今、新型コロナウイルスの感染に加えて
「コロナうつ」や「パニック障害」が深刻化してきています。
政府の要請を受けて多くの人が外出自粛を続けていますが
この外出自粛の二次的な問題として「心の健康被害」が表面化してきているのです。

今回のザ・ファクトでは、新型コロナウイルスが生じさせている「心の健康被害」、
そして、「祈りや信仰」がもたらす病気抑止効果について
精神科医の千田要一氏にインタビューを行いました。

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千田要一(ちだ・よういち)氏
医療法人千手会 ハッピースマイルクリニック 院長
医学博士、精神科・心療内科医
九州大学大学院卒業後、ロンドン大学臨床研究員として「ポジティブ心理学」研究に従事。
現在、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ・プロフェッサー。

過度の“ステイホーム”がもたらした「心の健康被害」

千田医師が院長を務めるハッピースマイルクリニックには
新型コロナウイルスの影響を受けて「心の不調」を訴える患者さんが増えているといいます。

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心の健康被害①~恐怖心によるパニック障害~

千田医師 マスコミの恐怖感を煽られてきてパニック状態に
なってくる方がやっぱ多いですよね。特に感染がイコール感染症、発症みたいな感じで
考えていらっしゃる方が多いのですけども、感染したとしても発症しないことも多いですよ
という話をしただけでもかなり心は落ち着くみたいなので。
研究で分かっているのですけど、恐怖感があると免疫力というのは下がって、
実際病気が発症してしまうということがあります。
発症するかを決めているのは私たちの抵抗力にかかっているので、
私たちの抵抗力をとにかく落とさないように、逆に上げるようにしていくことで、
そこはコントロールできるんですよね。
おそらく感染するかどうかっていうのは、これだけ市中感染になっている状態なので、
恐らくもう感染しないというのは難しいかもしれないですよね。
ある意味では、「感染したとしても発症しないようにどうするか」と考え方を
切り替えたほうがいいですね。
「自分の力でコントロールできる」と思えると、恐怖心というのは
コントロールできるはずなんですよね。
大体、「恐怖心は自分でコントロールできない」と思っちゃうと
恐怖心というのはどんどん高まっていくのですよね。
「正しい情報をとにかくキャッチすること」と
「自分が出来ることをとにかく集中すること」が大事です。
自分が出来ないことを何とかしようとしているときに、人間というのは悩んだりとか不幸感覚が
強くなっていきますので、とにかく「自分の抵抗力を上げるように取り組む」ということで、
かなり気持ちは軽くなると思いますね。

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また、現在三密防止のため多くの人が外出自粛をしている状況ですが
過度な自粛による副作用として、心の不調が表面化し始めています。
千田医師はこの弊害を次のように指摘しています。

心の健康被害②~過度な自粛によるうつ病~

千田医師 ウツとか、コロナ感染症自体の恐怖感もありますし、
あと例えば株価が下がって自分が投資していた資産が飛んじゃったとかですね、
あとはご家族で旦那さんがリストラされたりとか、お子さんが休校になって
家にずっといるために世話しないといけないとか、おそらく二次的なストレスが
かなり高まっているので、その意味でキャパオーバーになって鬱になったり、
半分以上はかなりメンタルヘルスが落ちてきている方が多いですね。
とにかくマスコミ情報とか政府の言うことに、自分の心と体が調子悪くなるまで
従順になりすぎないことですね。
政府は、一部の意見を中心に極端に指導していることが見ていると
多いような気がするので、やっぱり自分の心とか体の調子を見て、
調子が悪くなってきたなら無理している証拠なので、適度に外出したり、
人に接するというのは必要だと思います。
あと一つは、マスコミ情報は時間をおいて極力距離を取るというのが一つですね。
人の心の部分から見ると、人と接しないというのは心を病むのです。
孤立感をすごく高めるので、実際上はメンタルの所から見ると
すごくメンタルヘルスは落として、且つ免疫力も落とします。
だから、感染自体と私たちのマインドを比べてトータルで判断しないといけないので。
私たちのマインドの部分を考えたら適度に人と接して、コミュニケーションをとらないと
かえって逆効果です。
その意味では、ステイホームによるメリットよりは、デメリットの方が
圧倒的に大きいかもしれないですね。

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このように、過度な自粛によって心の状態が悪化すると、
実際の病が引き起こされることが指摘されていますが 、
どのようにこの「心の病」と戦うべきなのでしょうか。
千田医師は、心の病を克服するためには「信仰や祈り」が効果的であるといいます。

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祈りや信仰が持つ「病気抑止力」

祈りや信仰が持つ病気抑止力~研究実例①宗教と免疫力~

千田医師 過去にも祈りや宗教活動がどのように
私たちの体に影響するかというのは全世界的に研究されています。
例えば、1900年代の研究で2万人ぐらい対象者を8年くらい追った研究では、
教会に行ってお祈りを含めて活動週1回以上した方と、全くしない方を比べた結果、
8年後には感染症による死亡率は3分の1になったっていうのはわかっています。
だから、やっぱりそういった「宗教活動」「信仰を通じての人とのコミュニケーション」
「教会に行ってお祈り」というのが、トータルで私たちの免疫力を高めて
感染症を抑止して死亡率も低くなると言われていますね。

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信仰と祈りの効果については、この事例以外にも数多くの研究発表がなされていますが、
千田医師のクリニックでは祈りの効果について研究を進めているといいます。

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祈りや信仰が持つ病気抑止力~研究実例②祈りの効果~

千田医師 うちのクリニックでも祈りの研究をしています。
これは本人がやるのではなくて、他の方に対して良くなって欲しいという祈りの研究です。
1か月間対象者を決めてその方にお祈りをすると、その方、対象者の方は知らないのですけども、
1か月後のお祈りをする前とした後の鬱の状態が、やらない人と比べて
明らかに下がっていたっていう結果も得られています。
祈る群と祈らない群と決めて、祈る群に関しては、本人たちは知らないのですけども、
その方々のリストに向かって朝晩、幸福の科学の病気平癒祈願とかで、光を手向けるのですね。
そうすると実際1か月後にはお祈りされた群の方が明らかに下がっていますし、
あとそれがお祈りはもうやってないのですけど、3か月後もその鬱の状態が下がっていた状態が
維持されていたということがあるのですよね。だからかなり「祈りの力」は大きいと思いますね。
だから、お互い良い思い、励ましあったり、お祈りをすることによって
私たちの体に影響するっていうのは分かっています。
鬱状態がよくなれば、風邪もひきにくくなるっていうのもかっていますので、
その意味では祈りというのはすごく役に立つと思います。

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この実例からも分かるように祈りを捧げることは、人の体にも影響を及ぼします。
では、信仰を持つことは、人の体にどのような影響をもたらすのでしょうか。
千田医師は「繋がりの研究」という言葉で
「信仰と病気の関係」について次のように述べています。

祈りや信仰が持つ病気抑止力~研究実例③信仰とポジティブ理論~

千田医師 「繋がり研究」というのがあるんですけど、
繋がりってのはたとえばハッピーな人がいたら
そのハッピーな人に影響されて、たとえば他の人も2割くらいハッピーになるとかですね。
それで、ハッピーな人と直接関わらない「友達の友達」も実際はハッピーになると、
1割ぐらいハッピーになると言われていて、さらに面白いのは「友達の友達の友達」も
またハッピーになるというふうに分かっているのですね。
ポジティブな人にはポジティブな人集まってくるし、ネガティブな人にはネガティブな人が
集まってくるっていう傾向はあるので、やっぱり集まってくると更に倍化していく、
更に強まっていくということはあると思うので、今どちらかというと
人と人を分断する方向に持っていっているので、できたら物理的には離れていたとしても
「心の世界では繋がっている」ということは推進しないといけないですよね。
特に信仰というのは「神仏と繋がる」ということです。
神仏が一番ポジティブな塊、ポジティブ感情の塊だとすれば、
さっきの友達の友達理論から言うと、
一番大きなポジティブな塊と私たちが信仰っていう形で繋がっていると
私たちの気持ちもグーっとポジティブになってきますし、
抵抗力も上がっきてコロナウイルスにも強くなります。
あと、その私と繋がっているような家族とかお友達が信仰を持ってなかったとしても、
さっき言った友達の友達の友達まで影響していきますので、
私たちが神仏と信仰と言う形で繋がっているとポジティブな流れは通じていくので、
コロナ対策にもなると思います。
神仏は「慈悲の塊」「利他の塊」だと思うので、私たちが「利他の心」を持っていると、
神仏にさらに近づいていきます。
そして、パワーが増し、私たちの信仰心強まっていくし、抵抗力もさら
に強まっていくのではないかと思います。
信じるといっても、神仏と同じような傾向を持たなければ、実際は繋がっていきませんので、
その意味では「利他の思い」が大事だと思います。

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新型コロナウイルス感染を抑止するためには、
マスクや手洗い、三密防止の徹底だけではなく、
「信仰や祈り」の力に目覚めることも必要なのではないでしょうか。




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千田要一医師の著書紹介

「幸福感の強い人、弱い人―最新ポジティブ心理学の信念の科学」
幸福感の強い人と弱い人の違いは「潜在意識の信念」の違いにあった! “自分のことがもっと好きになる”ポジティブ心理学で、
「心の病」を対処するヒント満載の一冊。自己診断できる心理テスト「6つの性格・信念チェック!」も必見。

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「現世療法―幸運を呼ぶ6つの法則」
「人間は、永遠の魂を持ち、あの世とこの世を転生輪廻しながら心の修行をしている」という霊的人生観を肯定。
スピリチュアリティ研究の最前線、ロンドン大学の日本人精神科医師による驚異のポジティブ心理学カウンセリング本の登場。

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<ザ・ファクト・新型コロナウイルス撃退法シリーズ>

【音楽療法】ビートルズで免疫力がアップするメカニズムとは!?【ザ・ファクト】
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