南モンゴル(中国・内モンゴル自治区)の小学校と中学校では、新学期が始まった2020年9月1日からモンゴル語を廃止して、中国語で教育が行われている。
これに対して、日本でも南モンゴル出身者が抗議の声を上げるなど、モンゴル民族への文化的ジェノサイドの実態が明るみに出始めている。
Still1231_00007

Still1231_00002

Still1231_00004

Still1231_00026

内モンゴル地図

(映像提供:Facebook「中国・内モンゴル自治区でモンゴル教育維持を!」

中国共産党はこれまで南モンゴルに何を強いてきたのか。
そして、その被害はどれくらいに上るのか。

Still1231_00005

南モンゴル出身の人権活動家オルホノド・ダイチン氏に内モンゴル自治区の実態についてインタビューを行った。

Still1231_00006

南モンゴルは、今回の教育問題だけではなく、これまでも70年近くにわたり中国共産党によって民族破壊が行われてきた。それは、文化的ジェノサイドに該当するとも言われている。

【参考】ジェノサイドの定義

1.集団構成員を殺すこと
2.集団構成員に対して、重大な肉体的又は精神的な危害を加えること
3.集団に対して故意に、全部又は一部に肉体の破壊をもたらすために意図された
生活条件を課すること
4.集団内における出生を防止することを意図する措置を課すること
5.集団の児童を、他の集団に強制的に移すこと

中国共産党による民族破壊①/モンゴル民族の伝統文化を教育によって破壊

ダイチン氏
それは授業の科目の内容を変えてきているんですね。毛沢東とか中国人の知らない内容が入ってきてる。モンゴル人の伝統的な歴史に関する、あるいは文化に関するマナーというのをすごくモンゴル人は重視するんですね。子供に対して、何をやってはいけない、何をやるべきかを教える。人としてのマナーですね。モンゴル人は礼儀 儀式というのを子供に教えていました。そういう科目も段々なくなってきました。教えてる時も、モンゴルという表現を消して、「草原とか草原の人たち」とかに代えてきている。モンゴルという言葉がタブーになってきてる。

Still1231_00008

中国共産党による民族破壊②/文化大革命以来行われている拷問の数々

ダイチン氏
文化大革命のことで例えてみると、拷問はものすごいですよね。地元の学者のフィールド調査で出できた数字だったら、その当時はモンゴル人に対して拷問の種類は170種類以上はあったっていう話はある。文化大革命の時ですね。一人に対して使った拷問の種類で一番多いのは、49種類以上。今はもちろんそういう話は、(情報)統制しているから、情報は出てこないんですね。いつか、これはまだ出てくると思います。

Still1231_00010

Still1231_00013

モンゴル民族の文化は、遊牧民としての暮らしの上に築かれてきた。しかし、中国共産党はここ50年くらいをかけて、モンゴル自治区のモンゴル民族の遊牧を廃止した。モンゴル民族から連想される大草原は砂漠化し、環境破壊が進んでいる。

Still1231_00023

Still1231_00014

Still1231_00025

ダイチン氏
モンゴル人の草原は破壊されて、砂漠化している。モンゴル人の放牧は禁止ですけど、中国人の農業は禁止しないですね。日本みたいに雨が降ったりするところではないから、モンゴルの雨はあまりにも少ないし、農業1年、2年とやると3年目からあんまり収穫はできなくなるんですよね。それでも農業をやり続けると中国は言う。その上に石炭とか地下資源を乱開発しているんで、それ(砂漠化)は止まらないですね。レアアースにしても石炭にしてもみんな露天掘りですね。中国で一番大きな露天掘りっていうのは5つあるって言われるけど、そのうちの4箇所は南モンゴルにある。だから、それは環境に対しても大きなダメージだということですね。

Still1231_00015

Still1231_00017

このように、中国共産党の政策によって、南モンゴルの環境は破壊され続けているが、中国共産党はその環境を回復させるという名目のもと、モンゴル民族を強制移住させている。この強制移住の本当の狙いについて、ダイチン氏は次のように語っている。

Still1231_00018

ダイチン氏
それも「同化政策」の一環で、「民族浄化」ですね。(強制移住先の)町っていうのは、中国人がほとんどじゃないですか。漢民族ですね。元々、モンゴル人は田舎、牧草地などの田舎に住んでいる。それを中国人が一杯住んでいる所に移住させるということは、モンゴル語を話して生活はできないですもんね。中国人と交流して、そこで仕事するっていうことだから、中国語を喋るということになる。強制的に伝統的な放牧も変えて、生活様式も変えて、話す言葉も変えていっている。

Still1231_00019

中国共産党は南モンゴルでモンゴル民族の自由と伝統文化を破壊し続けてきた。そして、最後の砦とも言える「言語」をも奪い取ろうとしている。

Still1231_00022

ダイチン氏
モンゴル人としてはやっぱり、モンゴル語に対する誇りですよね。モンゴルの言葉、歴史、全てに対する誇り。自分がモンゴル人であるっていうことの認識ですよね。南モンゴル人は中国の支配下に置かれていて、好きで入ったわけではないのに、自分の政治的な権利というのは既に無くなっているんですね。南モンゴル人には、選べないじゃないですか。その統治下にしか、その通りにしか暮らせない。だから私は、中国のその乱暴な政権下で奴隷みたいに生きているけど、私はモンゴル人であるっていう認識をずっと持ってきた。それを思って生きてきてるんですよね。今になってそういう思いすらできなくなろうとしてる。それをなくそうとしてるのは中国共産党政権です。

Still1231_00021

こちらもご覧ください

【現地映像!】中国政府の「モンゴル語抹殺政策」で内モンゴル自治区が最大の危機!【ザ・ファクト】

映像⑤
https://thefact.jp/2020/2792/

新曲『水の革命』音楽配信サイトで配信中!

中国14億の自由なき人びとに、真実と幸福を。

Power to the people!中国共産党の圧政に苦しむ多くの人びとのために。習近平の野望からアジアの平和を護るために。中国の女神・洞庭湖娘娘が立ち上がった――。神の愛、正義、聖なる怒りが魂を揺さぶる旋律として、ここに結晶。

『水の革命』
作詞・作曲:大川隆法
歌:恍多
発売・販売:幸福の科学出版

【デジタル先行配信中!】
「水の革命」〈作詞・作曲:大川隆法 歌:恍多-kouta-〉12.17 CD RELEASE!

https://happy-science.jp/ryuho-okawa/music/mizunokakumei/