中国によるアジア侵略か

5月7日、ベトナム政府が記者会見を開き、南シナ海で受けた深刻な主権侵害の映像を公開したことをうけ、ベトナム大使館前からお届けします。中国が南シナ海の西沙諸島近海で石油の掘削を開始。周辺に約80隻の中国公船を集め、ベトナム側の巡視船に放水、衝突などを繰り返しました。ベトナム側の船員が負傷し、数隻が損傷する被害が出たということです。さらに中国は、自分たちのほうがベトナム船にぶつけられたと、現在主張しています。

事件の背景には南シナ海の領有権

近年、ベトナムと中国の関係は非常に良好で、経済的にも軍事的にも衝突の可能性は見込まれておりませんでした。そんななかでの今回の事件、その背景には領有権問題がありました。今、中国は南シナ海のほぼすべてを自国の領域であると主張しており、この度の石油掘削は、この南シナ海を実効支配する目的があったと考えられます。

米国大統領のアジア歴訪直後に起きた今回の事件

オバマ大統領がアジアを歴訪したのは4月のことです。日本においては尖閣諸島が日米安保の適用範囲であるとし、フィリピンとも軍事的安全保障を強化しているといったことをうけ、中国がゆさぶりをかけている点も見逃せません。

危機感の甘い日本の海上保安庁

海上保安庁関係者によると、尖閣諸島周辺は争いのない海であり、このような問題は起こりえないとのことです。しかし、それまで争いのなかったところに中国が侵攻した例は決して珍しくありません。現にフィリピン近海でのウミガメ大量確保に端を発する問題も起きています。日本は中国に対する備えを強化するべきです。

チャーチル霊の予言が的中か

先般、幸福の科学大川隆法総裁によって収録された『「忍耐の時代」の外交戦略 チャーチルの霊言』のなかで、チャーチル霊は「尖閣よりもまずベトナム・フィリピンで問題を起こす」と断言していました。今回の中国のベトナムへの実力行使は、霊言の内容が見事に的中した形となっています。