大東亜戦争には、もう一つの側面があります。それは、白人支配の世界秩序に対するアジア諸国の独立であり、大東亜共栄圏という世界新秩序の確立でした。

大東亜会議の演説で語られた日本への期待

1943年11月5日から日本で開かれた大東亜会議は、史上初の有色人種の国家によるサミットでした。そこにオブザーバーとして出席した、自由インド仮政府主席、チャンドラ・ボース氏は、「アジア・アフリカの諸民族の解放は、この戦争において日本とその同盟国が勝利と成功をおさめられるか否かにかかっています。日本の皆様の名は、新しい東アジアの作り手としてだけでなく、新世界の建設者としても歴史に刻まれるでしょう」との演説を行っています。

また、チャンドラ・ボースの親族であり、ボース研究の第一人者であるスルヤ・ボース氏は「チャンドラ・ボースはいつも確信していました。日本がアジアのリーダーとしての役割を担うべきだということを。この戦争は大東亜の全ての国に、イギリスやオランダ、フランス等の帝国支配から抜け出し、独立する機会だと感じさせたのです。そして、それぞれの国で独立運動を始めたのです」と言います。

日本のインパール作戦がインドの独立につながった

チャンドラ・ボース氏を支援するために、日本はインパール作戦を決行しました。これに参加した方は「インパール作戦というのは大きな戦争でした。当時、インドのチャンドラ・ボースが革命を起こし、独立をしようとしていたので、それを助ける意味もあったわけです。植民地を解放する戦争だったとも言えるんです」と言います。インパール作戦で日本はイギリスに敗れたものの、この戦いがインド人を白人支配の呪縛から解放し、インドは独立を果たしました。

アジア諸国が白人に対して毅然と立ち向かい始めた

また、日米開戦の舞台裏を描いた『OPERATION SNOW』(ルーズベルトは真珠湾攻撃を事前に知っていたとする立場で書かれた、全米の話題作)の著者であるジョン・コスター氏と、外交評論家の加藤英明氏は次のように話しています。

「朝鮮と中国を除く多くのアジア諸国は、自分たちと同じアジアの国が白人の国を負かす姿を見ると、もはや白人に対して怖れはなくなったのです。それまでは何度も白人に弾圧されてきたので、強大なヨーロッパ列強と戦うなどと考えることはぞっとするものでした。アジアの国々は日本が戦ったのを見て、自分たちもできると言い始め実際にやり遂げました。戦後実証されたことは、白人が他国を永遠に支配し続けることはできないということでした。現在、あらゆる国が独立を獲得しています」(ジョン・コスター氏談)
「日本は破れましたけども、その結果、アジアは解放されました。我々はアジアを解放して、その高波はアフリカにも及び、アフリカにもどんどん独立国家が生まれてくるのです」(加藤英明氏談)

戦後、日本が戦ったことにより、東アジア諸国もまた独立を果たしていきました。さらにその気運は全世界で、白人国家による有色人種の支配という構図を覆すことにつながったのです。

政府の歴史認識を示す新たな談話の参考に

幸福の科学大川隆法総裁は2013年7月、政府の歴史認識を示す新たな談話の参考となるよう「大川談話-私案-」を発表しました。

「先の大東亜戦争は、欧米列強からアジアの植民地を解放し、白人優位の人種差別政策を打ち砕くとともに、我が国の正当な自衛権の行使としてなされたものである。政府として今一歩力及ばず、原爆を使用したアメリカ合衆国に破れはしたものの、アジアの同胞を解放するための聖戦として、日本の神々の熱き思いの一部を実現せしものと考える」(「大川談話―私案―」より一部抜粋)

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