辺野古への基地移設問題で沖縄が揺れています。ザ・ファクトでは昨年から今年にかけて、基地問題や反対運動の実態についてお届けしてきました。今回は現地を取材してきた新村ディレクターとともに、現地の最新事情をお伝えします。

辺野古の埋立予定地や米軍海兵隊基地のゲート前の様子

辺野古沖の埋立予定地ではボーリング調査を行っています。しかし、翁長沖縄県知事は工事の中止を要請。今、現地では、海上保安庁の船が2隻から3隻出ていて、カヌーの反対派の人たちの動きを警戒している様子がうかがえました。
辺野古の基地反対運動は主に2カ所で行われています。その一つが、米軍海兵隊の基地があるキャンプシュワブのゲート前。ここでは、反対派の人たちが去年6月から抗議活動をやっています。たくさんのブルーシートをかぶせられたこの場所はまるでスラム街のようになり、著しく景観を損ねています。

基地移設反対派の主な活動場所となっているテント村の様子

もう一つの主な反対派の活動場所が、辺野古のテント村。テント村付近のフェンスは去年に比べて、取り付けられた横断幕や旗などが減り、きれいになっています。地元の方がクリーンプロジェクトを行ったためです。

辺野古テント村は自分たちの運動に理解のあるメディアの取材にしか応じない

以前、ザ・ファクト取材班がテント村の責任者に取材を試みたことがありました。しかし、「ここの現場の責任者としては、信頼できない人たちの取材は断ります」「カメラ向こう向けて」といい、応じてもらえません。自分たちの反対運動に理解のあるメディアの取材は応じるが、そうでないものは一切受けないという姿勢を貫いていたのです。
われわれ取材班は、「ここを歩けない」という区民の苦情や、名護市に苦情を訴えた住民がいる旨を伝えましたが、「辺野古区民の中でもいろいろな意見はある」「回答するつもりはない」と、やはり拒否されます。取材班が質問を繰り返し、このテントが違法ではないのか、合法的なものなのかを再度たずねたところ「そういう問題に答える必要はない。違法とか違法でないとか、答える必要はないので、もう終わりにしましょう」と打ち切るように言われたのです。「帰れ」というような言葉を浴びせかけられもしました。

地元の方へのインタビューで見えた「本当の民意」

「オール沖縄」という言葉が使われていますが、はたして本当に沖縄の人たちはみんなが基地の移設に反対しているのでしょうか。

辺野古住民の8割は基地移設に賛成

辺野古の近隣住民の男性は「辺野古の人たちは、これ(基地移設)を反対してるわけではないのですよ。辺野古の人たちは8割がた、やっぱり賛成はしてるんです。(辺野古への米軍)基地移設は妥当だと思います」「特に辺野古区の住民に関して、基地反対派の人たちが来てからおかしくなったものをきれいにしたい、この町を元通りにしたい、と青年たちが動いています」と話します。

地元住民はテント村撤去の要望を出した

別の男性は、「はっきり言って(テント村に)辺野古の地元住民という人は一人もいません。はっきり言って邪魔なんですよ。区民は全員、総意で『撤去してください』という要望もしています。でも、ぜんぜん撤去してくれませんね」と苦情を漏らします。

反対派の横断幕には沖縄以外の地名が数多く記載されている

また、「フェンスに貼られている横断幕には、新潟とか静岡とか福井とか、そういう内地の地名が入ってるようなものが多いんですよ」という声も聞かれました。

反対派のほとんどは県外のプロ市民

辺野古区商工社交業組合会長は「プロ集団の連中というのは、本土から来ています。姓名を見てください、沖縄の人は「知念」「山城」「島袋」などの名字ですが、沖縄タイムスや琉球新報に載っている反対派にそういう(沖縄の名字の)人たちはほとんどいませんよ。そこを扇動している一部の人たち、誘導している人たちは本土の連中。あれは本当のプロ市民です」と説明しました。

このようにインタビューでは、「基地移設に賛成です」との答えや、「本土からやってきて反対活動をしている」といった答えが多く見受けられました。

反対派の行為に迷惑した区民が陳情書を区に提出

今年の2月、反対派の人々による迷惑行為に対し、辺野古の住民を代表して、商工社交業組合会長が辺野古区長宛てに陳情書を出しました。

車の窓を平手打ちされる、のぼりで覆われるといった苦情の数々

陳情書の要旨には、「国道329号線緑地帯の違法駐車について」「反対派集団の歩道不法占拠について」とあります。苦情内容には、小便をするところを見かけた、車の窓を平手打ちした、無視して通るとのぼりで運転窓を覆われるといったことが訴えられています。これは一歩間違えると重大な事故に発展しかねないことです。実際に現地ではこれが原因で道路の渋滞が起き、目的地への到着に10倍も時間がかかるなどの被害が出ています。

法治国家として秩序を守り、違法なものは取締を

陳情書を出した商工社交業組合会長は「(基地移設)反対であれば反対でかまいません。ただ、法治国家なんですから、秩序は守っていただきたい。さらに法を犯して野放しにしている警察もどうかと思うんです」と話します。

反対派の人たちの迷惑行為は、まぎれもない違法です。陳情書まで出ているわけですから、地元の警察や名護市役所は、きちんと対応をすべきなのではないでしょうか。

県外の左翼による活動を「沖縄の民意」とPRすることは卑怯

4月19日、幸福の科学大川隆法総裁は沖縄県で「真の平和に向けて 沖縄の未来と日本の国家戦略」と題して講演を行いました。その講演の中で大川総裁は、「やはり『沖縄の民意』とか『総意』とか言う以上、『他県からたくさん応援を呼んで、その他県の左翼の人たちが、「沖縄の民意」であるかのように言い、それをテレビ等のいろいろなものでPRしたり、新聞に載せたりするのは、卑怯ではないか』と思うのです」と指摘。

安倍総理、そして首相官邸は、粛々と辺野古移設を進めるべきであると訴えたいと思います。