2013年12月26日午前11時30分、安倍首相は靖国神社の参拝を実行しました。

安倍首相が靖国参拝を今日12月26日にすると決めた4つの理由

安倍総理の靖国参拝について今、色々な報道がなされていますが、そのなかで「なぜ安倍首相は今日靖国参拝をしたのか」という疑問が出ています。

理由(1) 今日12月26日は政権発足1周年の節目

まず第1点目として、安倍首相自身も参拝後の会見で言っていたように、今日がちょうど安倍政権発足1周年の節目であったということが挙げられます。それを報告したかったとのことでした。

理由(2) 日本国内の懸案事項が解決した

さらに第2点目として、特定秘密保護法の成立や、沖縄の普天間基地を辺野古へ移設するための埋め立て事業を、沖縄県の仲井眞(なかいま)知事が了承の方向で決断した、といったことがありました。こうした国内情勢の大きな懸案事項が解決したこともまた、安倍首相にとって大きかったと思われます。

理由(3) 中韓からの批判は靖国を参拝しなくても継続する

それから、靖国参拝をしてもしなくても結局、韓国や中国は日本を非難する姿勢を変えないということ。ある意味でこれにしびれをきらした、あるいは、覚悟を固めたというように言えるかと思います。

理由(4) 「永遠の0」ヒットに見る世情の変化

そして、もう1点見逃せないことがあります。今、家族を守るため、国を守るために散っていたゼロ戦、特攻隊の姿が感動的に描かれている映画「永遠の0」が公開され、大ヒットしています。若い人達も含め、国民の共感を呼び、その意味で靖国参拝というものに対し肯定的な雰囲気、空気ができているこの機を、安倍首相は選んだのだと考えられます。

実は10月の半ばの大祭に参拝を検討していた

実は10月の半ば、安倍首相は靖国神社の秋季例大祭に参拝を検討していました。この背景にあるのは、10月8日に行われた幸福の科学大川隆法総裁による吉田松陰の霊言。書籍『吉田松陰は安倍政権をどう見ているか』として発刊もされているこの霊言の中で、吉田松陰は天上界から靖国参拝をしない安倍さんに対して「切腹を命じたい」と明言しました。この数日後には、安倍首相の関係者にこの霊言が伝わり、そして首相は10月16日に靖国参拝したいという気持ちを明らかにしたところ、菅官房長官がそれを止めさせたということです。

国のために戦場で散った英霊を慰霊するのは当然

日本国内外の情勢が首相の靖国参拝を許さなかった

安倍首相としては靖国参拝をしたい気持ちがあるにもかかわらず、国内外の諸情勢がそれを許さない局面にあったとのこと。今、実際に中国・韓国が早くも反発しています。これに対し、安倍首相はそれを制するかのように参拝後の会見で、「戦場で散った英霊のご冥福をお祈りし、手を合わせることは世界共通のリーダーの姿勢ではないでしょうか」と発言しました。

アメリカ大統領は慰霊を行っている

アメリカのアーリントン墓地では、アメリカのために亡くなった兵隊の慰霊が行われ、歴代アメリカ大統領も冥福を祈っています。これは国家として当然のこととして行われています。しかし日本では、これが異常であるかのように報道され、今日も靖国上空にマスコミのヘリが10機も出ました。こうした意味で、日本が世界的に見て“ふつう”の国になっていくためには、「今回の安倍首相による靖国崇拝は当然のことである」と受け止められるようになることが大事です。

安倍政権には河野談話を見直し、歪んだ歴史認識というものを日本から、世界から正していただきたい。ザ・ファクトはこのテーマを引き続き追究していきます。