1941年12月8日は日本がアメリカとイギリスと開戦した日です。今回のザ・ファクトでは、先の大東亜戦争について考えていきます。

日本が戦争に引き込まれた過程

世界中に植民地を築いた白人国家に勝ったことで敵視された

大航海時代以降、ヨーロッパの白人国家は世界中に植民地を築きあげました。ほぼ全世界が制圧されるなか、唯一白人国家に勝利した有色人種の国家が日本だったのです。ヨーロッパの国々だけでなく、フィリピンを植民地にし西進を続けていたアメリカにとっても、日本は大きな脅威となりました。とりわけフランクリン・ルーズベルト米国大統領は日本を強く敵視。「他国と戦争をしない」ことを公約として大統領になったルーズベルトでしたが、彼は日本を戦争に引き込むため、日本封じ込めを行ったのです。

在米資金凍結と石油禁輸で日本は致命的に

日米開戦の舞台裏を描いた『OPERATION SNOW』(ルーズベルトは真珠湾攻撃を事前に知っていたとする立場で書かれた、全米の話題作)の著者であるジョン・コスター氏と、外交評論家の加藤英明氏に話を聞きました。
「ルーズベルトは、日本から戦争を始めさせるために、まず日本の在米資金を凍結し、次に鉄鉱石の輸出を止め、さらには石油供給を禁止しました。石油供給を止められることは、日本にとっては致命的でした。アメリカは日本を着実に激怒させるために、石油禁輸で日本を脅したのです」(ジョン・コスター氏談)
「当時は、日本は石油をアメリカの輸出に頼っていたのです。今、ちょうどペルシャ湾に頼っているのと同じような状況です。石油を売らないと言い始めたアメリカに対して、誠意を尽くして交渉を行いましたが、アメリカははじめから、日本を罠に仕掛けようと思っているのでどんどん日本を締め上げました」(加瀬英明氏談)

戦争せずに降伏するような「ハルノート」に耐えかねる

なんとか開戦を避けようと、アメリカと交渉を続けた日本も、ハルノートを突きつけられるに至り、一つの結論を出しました。
「ハルノートの中で日本にとって致命的だった内容は日本は中国、つまり満州から撤退すること、それも『90日以内』という日本の提案に対し、『即座に』というのです。さらに、日本は軍需品生産のほとんどを放棄しなければならないので、これはあり得ない内容であり、まったく受け入れられないものでした。戦争せずに降伏するようなものです」(ジョン・コスター氏談)
「当時の日本の外務大臣は、東郷さんですけども、ハルノートを見て、目の前が真っ暗になって、『ああ、もうこれでだめだ』と思ったと書いています。そこで、もう耐えられなくなり、12月8日に真珠湾を攻撃し、戦争が始まりました」(加藤英明氏談)

日米開戦のきっかけと言われる真珠湾の奇襲について

日本時間で12月8日、アメリカ時間では12月7日にあった真珠湾攻撃は、今でもアメリカで、スニークアタック(卑怯な騙し討ち)と非常に軽蔑的なニュアンスで語られています。

わざと先に攻撃を受けて国民に戦争を受け入れさせた

「私の父は第二次世界大戦で陸軍に私の従兄弟の一人は海軍にいましたが、真珠湾攻撃には大きな嘘があったと言っていました。アメリカ政府はまさか日本が奇襲攻撃をしてくるとは思わなかったと言っていますが、父も従兄弟も全く信じていません。ルーズベルト大統領は、真珠湾攻撃の12時間前に、日本の暗号文を読み終えていました。そして、ハリー・ホプキンス大統領顧問に『この暗号は戦争という意味だ』と言っています。このとき、多くのアメリカ人は戦争に反対でした。しかし、もしアメリカが最初に攻撃を受けたら、特に日本にやられたら国民は戦争を受け入れるだろうと、彼らは思ったのです」(ジョン・コスター氏談)

開戦5か月前に騙し討ちを計画していたアメリカ

米国は中国大陸で、日本と友好関係にある南京政府ではなく、敵対する蒋介石政権に軍事援助を行っていました。そして日米開戦の5カ月前の時点で、ルーズベルト米国大統領はある秘密作戦に許可を出していたのです。その内容は「中華民国を偽装して、日本の東京や大阪の爆撃する」というものでした。
「ルーズベルト大統領は、爆撃機数百機を蒋介石政権に供給し、飛行機の操縦や爆撃手などはすべて中国の空軍の制服を着たアメリカ陸軍航空の軍人が担ったうえで、東京、横浜、大阪、京都、神戸を焼き払うという命令書にサインをしたのです。実際には、その爆撃機はイギリスからの供給要望があったために実現しませんでしたが、この内容はそれこそ、卑怯な騙し討ち計画です。真珠湾攻撃がスニークアタックと言われますが、本当はその前にアメリカがスニークアタックを計画していたということです」(加藤英明氏談)

軍部の暴走や独走でなく、自衛のために開戦した

これらのことから、先の戦争は軍部の暴走や独走ではなく、やむにやまれず開戦したという事実が明らかになります。米国は中国を偽装して日本の都市を爆撃する計画を持ち、石油も、大陸からの資源も止めるなどの手段を駆使して、日本が開戦せざるを得なくなるよう追い込んだのです。つまりこれは、日本にとっての自衛戦争でした。

大東亜戦争のもう一つの側面。植民地支配からの脱却

大東亜戦争には、もう一つの側面があります。それは、白人支配の世界秩序に対するアジア諸国の独立であり、大東亜共栄圏という世界新秩序の確立でした。

サミットの演説で語られた日本への期待

1943年11月5日から日本で開かれた大東亜会議は、史上初の有色人種の国家によるサミットでした。そこにオブザーバーとして出席した、自由インド仮政府主席、チャンドラ・ボース氏は、「アジア・アフリカの諸民族の解放は、この戦争において日本とその同盟国が勝利と成功をおさめられるか否かにかかっています。日本の皆様の名は、新しい東アジアの作り手としてだけでなく、新世界の建設者としても歴史に刻まれるでしょう」との演説を行っています。
また、チャンドラ・ボースの親族であり、ボース研究の第一人者であるスルヤ・ボース氏は「チャンドラ・ボースはいつも確信していました。日本がアジアのリーダーとしての役割を担うべきだということを。この戦争は大東亜の全ての国に、イギリスやオランダ、フランス等の帝国支配から抜け出し、独立する機会だと感じさせたのです。そして、それぞれの国で独立運動を始めたのです」と言います。

日本のインパール作戦がインドの独立につながった

チャンドラ・ボース氏を支援するために、日本はインパール作戦を決行しました。これに参加した方は「インパール作戦というのは大きな戦争でした。当時、インドのチャンドラ・ボースが革命を起こし、独立をしようとしていたので、それを助ける意味もあったわけです。植民地を解放する戦争だったとも言えるんです」と言います。インパール作戦で日本はイギリスに敗れたものの、この戦いがインド人を白人支配の呪縛から解放し、インドは独立を果たしました。

アジア諸国が白人に対して怖れなくなった

「朝鮮と中国を除く多くのアジア諸国は、自分たちと同じアジアの国が白人の国を負かす姿を見ると、もはや白人に対して怖れはなくなったのです。それまでは何度も白人に弾圧されてきたので、強大なヨーロッパ列強と戦うなどと考えることはぞっとするものでした。アジアの国々は日本が戦ったのを見て、自分たちもできると言い始め実際にやり遂げました。戦後実証されたことは、白人が他国を永遠に支配し続けることはできないということでした。現在、あらゆる国が独立を獲得しています」(ジョン・コスター氏談)
「日本は破れましたけども、その結果、アジアは解放されました。我々はアジアを解放して、その高波はアフリカにも及び、アフリカにもどんどん独立国家が生まれてくるのです」(加藤英明氏談)

全世界で広がっていた人種差別の歴史に終止符

人類の歴史の中で、人種差別という考え方が長く続き、それが植民地支配や奴隷制度というかたちで現れていました。そうした人種差別に対し、南アフリカではネルソン・マンデラ大統領が、アメリカではリンカーン大統領が戦ってきました。そしてアジアでは日本人が戦いました。その意味で大東亜戦争は、白人支配を打ち破り、人種の平等を確立した「歴史的な偉業」だったと言えるわけです。もし大東亜戦争がなかったら、バラク・オバマ氏が大統領になることもなかったのではないでしょうか。戦後、日本が戦ったことにより、東アジア諸国もまた独立を果たしていきました。さらにその気運は全世界で、白人国家による有色人種の支配という構図を覆すことにつながったのです。

歴史的事実に目を向け、日本人としての誇りを取り戻す

政府の歴史認識を示す新たな談話の参考に

幸福の科学大川隆法総裁は2013年7月、政府の歴史認識を示す新たな談話の参考となるよう「大川談話-私案-」を発表しました。

「先の大東亜戦争は、欧米列強からアジアの植民地を解放し、白人優位の人種差別政策を打ち砕くとともに、我が国の正当な自衛権の行使としてなされたものである。政府として今一歩力及ばず、原爆を使用したアメリカ合衆国に破れはしたものの、アジアの同胞を解放するための聖戦として、日本の神々の熱き思いの一部を実現せしものと考える」(「大川談話―私案―」より一部抜粋)

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大川隆法著 霊言『最大幸福社会の実現―天照大神の緊急神示―』より

では、日本の神々は、大東亜戦争をどう見ておられるのでしょうか。大川総裁による霊言で、天照大神はこう述べられています。

「アジアの人達を解放しようとしたことは正しい行為です。日本が戦わなければ、アジア全部が欧米の植民地になっていたのです。われらは、世界から植民地をなくしたのです。

大きな犠牲を払いましたけども、尊い仕事を成し遂げたのです。何百万もの人との命が失われたかもしれないけれども、彼らは犬死にしたのではないのです。
『世界から植民地をなくす』という大きな指名を果たしたのです」

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また、東京裁判でA級戦犯とされた東條英機元首相は、大東亜戦争が自衛戦争だということを一貫して言い続けました。しかし、戦後、それは戦争犯罪者の言葉として片付けられ、「あの戦争は侵略戦争だった」という自虐史観がまかり通っています。しかし、日本が植民地解放という歴史的偉業を成し遂げたのは事実です。私たちはこの歴史的事実に目を向け、日本人としての誇りを取り戻すべきです。安倍首相にも、靖国陣社に参拝して、河野・村山談話の見直しをはかっていただきたいと思います。