外交評論家の加瀬英明氏に、大東亜戦争について聞きました。以下にそのインタビュー内容をお伝えします。

「日本に戦争をさせたい」という欧米列強の思惑

イギリス 「日本が発展すると大英帝国が危なくなる」

イギリスのチャーチル首相は、日本の発展が大英帝国の危機につながると見ていました。 有色人種が白人からの不当な支配を受けなくなり、白人の世界が脅かされることを懸念したのです。 チャーチルも人種差別主義者だったのです。

アメリカ 「ドイツに苦戦するイギリスを助けたい」

日米開戦前、ドイツのヒトラー首相がヨーロッパ全土を征服するなか、イギリスはたった一国で戦いを続けていました。アメリカのルーズベルト大統領は、なんとかしてイギリスのチャーチルを助けたいと思ったのです。しかし、アメリカ国内のムードはヨーロッパで起きている戦争に加わってはならない、というものでした。そこでルーズベルト大統領が考えたことは、日本から大きな一発目を打たせて戦争開始の口実にすることです。

ロシア 「自国は直接戦わず漁夫の利を得たい」

ソ連のスターリンは日本との戦争を大変懸念していました。そして自国の代わりにアメリカが日本と戦争をすれば、ソ連は漁夫の利を得られると考え、日米開戦にむけて働きかけたのです。アメリカのルーズベルト政権の中にスパイを送り込み、日本を挑発しようと言ったわけです。ハリー・デクスター・ホワイトなどのエージェントや共産主義勢力が入りこんでいました。

日本  誠心誠意戦争を避けようとしていた

ハル・ノートの原文を書いているハリー・ホワイトは、ソ連・クレムリンのスパイだと判明しています。ルーズベルト自身は、ハリー・ホワイトがソ連のスパイだったとは当時全く知りませんでした。ホワイトハウスの記録によると、ルーズベルト大統領はハル・ノートを出すことを承認した夜に、ホワイトハウスでお祝いをやっているんですよね。そういうふざけた話ですよ。それに対し、日本は誠心誠意戦争を避けようとしていたんです。

白人による人種差別が生んださまざまな悲劇

原爆投下は日本が「けだもの」扱いされた結果

トルーマン米国大統領も人種差別の考えを持っていたため、 広島・長崎への原爆投下を許可します。原爆投下後の記録には、彼がホワイトハウスの閣僚に向かって、「けだものを扱うときは、けだものとしてやらなければいかんよ」と笑って言ったと残っています。 当時、白人優位というのは白人の間では常識だったのです。トールマンはミシシッピ州にある自宅にはユダヤ人や黒人をいれたことがないことを生涯の誇りとしていました。

連合諸国はアジアの国に攻め入り侵略戦争を行った

オランダが植民地にしていたインドネシアは独立しましたが、そのときオランダは再度、植民地化をはかってインドネシアに攻め入ります。これにはイギリスも加勢していました。それに対して、日本が訓練したインドネシアの軍隊を作り、抵抗して、独立戦争で戦ったのです。また、ベトナムも、立ち上がる前はフランスが植民地にしていました。戦勝国は侵略戦争を戦っていたのにもかかわらず、東京裁判で日本を侵略の罪でさばき、首相や関係者を処刑したのです。

連合国の植民地を解放した日本が不当にも裁かれた

アメリカ、ヨーロッパの側から見ると、彼らの植民地に日本軍が侵攻したんです。だから自分たちの領土に日本軍がやってきたという意味で、日本が侵略したという主張になるわけです。つまり、単純に日本がアジアを侵略したわけではないのです。アメリカ、ヨーロッパの植民地に攻め込んで解放したということですよね。侵略戦争をやっていたのは実は日本ではなかったんじゃないかというのがありますね。先の大戦が日本の侵略戦争だったという見方が、戦後の歴史の大きなベースになってきてしまいました。サンフランシスコ講和条約で、日本が戦争を行ったことが前提となってしまっているんです。

日本が戦ったことで人種平等が実現した

大東亜戦争には、もう一つの側面があります。それは、白人支配の世界秩序に対するアジア諸国の独立であり、大東亜共栄圏という世界新秩序の確立でした。

日本が戦争で敗れてもアジアが解放されるように

1943年11月5日から日本で開かれた大東亜会議は、史上初の有色人種の国家によるサミットでした。大東亜会議が開催された昭和18年11月頃は、日本の敗色は徐々に濃くなってきていました。まだ、東京は空襲を受けていませんが、おそらく、日本はこの戦争では敗れるだろう。そのときに、日本の自存自衛だけに戦ったということだけではなく、人種平等のため、アジアを解放するために戦ったという目的をはっきりさせれば、たとえ戦争で敗れても、日本はアジアの友として立ち直り、発展できるだろうという考え方から、大東亜会議が開かれました。

米国内で黒人が解放される時代につながった

アジアは解放され、その流れはアフリカにも伝わります。アフリカで独立国が誕生していくと、今度はその国の外交官がアメリカに入っていくと、アメリカの黒人が「アフリカの同じ黒人はニューヨーク、ワシントンで白人の行くレストランで対等に食事ができるのに我々はできない」「どうして彼らは白人用のトイレが使えるのに自分たちは使えないんだ」ということでマーティン・ルーサー・キング・ジュニア率いる公民権運動が1950年台に入ってから始まり、ついに米国内で黒人が解放されたのです。

日本は人類全体に対する功績に誇りを持つべき

日本が大東亜戦争を戦い、人種平等を実現していなければ、バラク・オバマ大統領が生まれることもなかったでしょう。タイガーウッズがゴルフのヒーローになったのも、テニスのウィリアム姉妹が活躍しているのもそうです。有色人種が白人に勝つというのはありえないというのが常識でした。そんななかで日本が「そうではない」ということを実証してみせたことは、アジア人にとっての大きな希望になったのです。大東亜戦争は、人種平等の世界を作った点において、長い長い人類の歴史の中で、新しい時代をもたらしたと言えます。人類全体に対する日本の功績です。人類の歴史で、人種平等の社会を作った戦争だから、これを日本の誇りとすべきです。