新型コロナウィルスの第二波への警戒が世界中で強まっている中で、様々な免疫力の高め方が取り上げられています。ザ・ファクトではこれまでに、恐怖心が免疫力に与える影響や、祈りの時間を持つことが免疫力を高めることをお伝えしてきました。これらは、人間の脳波という観点から見るとアルファ波といわれるリラックス状態になることで免疫力が高まることを意味しています。今回のザ・ファクトでは、さらに実践的なコロナウィルス対策として音楽や映画が持つ可能性を探るべく精神科医でポジティブ心理学の専門家でもある千田要一先生にインタビューを行いました。

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千田要一(ちだ・よういち)氏
医療法人千手会ハッピースマイルクリニック 院長
医学博士、精神科・心療内科医
九州大学大学院卒業後、ロンドン大学臨床研究員として「ポジティブ心理学」研究に従事。
現在、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ・プロフェッサー。

音楽の力が持つ、免疫力を高める仕組みとは?

人間の気持ちの状態が表れる脳波の種類

人間の気持ちがリラックスしているかイライラしているかの状態は脳波にも表れると言われています。脳波はガンマ波、ベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波に分けられますが、脳の周波数がおよそ26Hz以上のガンマ波だと気持ちがイライラしている状態といわれていてベータ波、アルファ波、シータ波、デルタ波の順番で脳波はゆっくりとなり、リラックス状態になります。

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どのような時にアルファ波は出やすくなるのか

脳がアルファ波を出している時は、リラックス効果でストレスを沈めたり、「免疫力を高める効果」もあると言われていますが、どのような時に人間の脳はアルファ波が出やすくなるのでしょうか。

千田医師:これまでの研究でも「音楽療法」ということで研究はされていて、例えばベートーベンの曲が免疫力を上げたりするというのはわかっていますし。音楽を聴いているとアルファ波とかシータ波とか、デルタ波とか気持ちを大きくしたり、大宇宙とか他の方々と繋がるような意識になったときに出るような脳波にさせてくれるんですね。今回のコロナの件でいうと、粘膜免疫といって、私たちの唾液の中に、IgA抗体というのがあって、それが高いと風邪ウイルスとかインフルエンザとかに強くなると言われているんです。私たちの脳波を瞑想状態にさせてくれたり、気持ちを大きくさせてくれるような音楽というのは粘膜免疫を高めてくれるというのもはっきりしているんですね。

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「ロック音楽でもアルファ波」そのメカニズムとは?

このように、一般的にはクラシック音楽やヒーリングミュージックなどがアルファ波が出やすいと言われています。これらの音楽の中には「1/fゆらぎ」というゆらぎが入っているという研究があり、このゆらぎには、リラクゼーション効果や集中力アップ効果があるとされているのです。ところが、一方で、クラシック音楽やヒーリングミュージックとは対照的なロック音楽でもアルファ波が出るとも千田医師は指摘しています。

千田医師:ジャンルでいうと、ロックとかヘビメタとか一般的には悪いというふう言われているんですけど、ロックの中でも「正義」とか「勇気」とか「愛」とかを大きくさせてくれるものはいいものだと思います。それから、ロックの中でもビートルズの、「平和」とか「愛」とかを曲の中に込めたようなものというのは、私たちが聴いていて気持ちが平和的になります。もうちょっと他の人と繋がって愛の気持ちを持とうとか、そういったものになるはずなので、恐らくは心とか体とかにいい影響を与えていくんじゃないかと思います。基本的には「私たちの気持ちが正しい方向に向いている時にはアルファ波の方にいく」のですよね。私たちが「音楽を聴いたときにどういう気持ちになるか」というところが一番大きいかなと思いますよね。

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音楽を聴いたときに、「前向きで積極的な気持ち」になるか、それとも「ネガティブな気持ち」が助長されてしまうか。このシンプルな基準が、本来その音楽が持っている良し悪しを表しているとも言えるのです。

ポジティブ心理学で提唱されている6つの徳目

千田医師は精神科医としてポジティブ心理学の研究を行っていますがポジティブ心理学には「知恵」「勇気」「愛」「正義」「節度」「精神性や超越性」の6つ徳目があるといいます。

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音楽を聴くことによって、人間が本来心に持っているこれらの要素を高めることで心に変化が起きてきます。例えば、人間関係の悩みが原因でウツ病を抱えていた人が、音楽によって「愛の気持ち」が高まることによって、人間関係が調和され、日々の生活に徐々に活力が戻ってきます。すると、免疫力も高まり、その結果抱えていたウツ病も次第に改善されていくのです。

映画でも「免疫力アップ効果」のメカニズム

さらに、千田医師は映画にも同じように免疫力を高める効果があると言います。

映画「マザー・テレサ」とは・・・
親を失った子どもたち、貧しい人々、ハンセン病患者といった人々のため、87年の生涯を捧げた修道女マザー・テレサの人生を映画化した2003年製作の作品。


映画「マザー・テレサ」がもたらした免疫力アップの研究結果

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千田医師:「マザー・テレサ効果」なんかも表にはなっているのでビジュアルで示すとこうなります。

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千田医師:緑線が普通の中立的な映画を見た人で、赤線がマザー・テレサの映画見た群で、この上がっている赤線が唾液中のIgA抗体の量が上がっているということですね。映画を一時間見た後、一時間もIgA抗体の量が増え続けていて、中立的な映画を観た方と全然差が出ているということですね。唾液中にIgA抗体がいっぱい出ているということは、コロナウィルスをやっつける能力が高くなっているとも言えるんですね。

千田医師から見た、映画「フォレスト・ガンプ」

千田医師:例えば、映画「フォレスト・ガンプ」ですね。これは、オスカー賞取った作品だと思うんですけど、努力して、ウソをつかずに、自分の強みを生かして、前進して、人生を切り拓いていくという内容ですので、こういった「フォレスト・ガンプ」を観ることによって、私たちが普段忘れているような「正直」であるとか「勤勉」であるとか、「人のために生きる」とか、そういった部分を気づかせてくれるんですね。それを見ることによって、心も安定してきますし、同じように免疫力も上がってくることだと思います。

このように、良質な音楽や映画に触れることで、人の心に変化が起きた場合、免疫力が上がることが科学的に証明されています。

おすすめのコロナウィルス撃退曲

現在、幸福の科学グループ大川隆法総裁作曲「THE THUNDER-コロナウィルス撃退曲-」が音楽配信サイトで配信されています。こちらもコロナウィルス対策としてお聞きいただきたい音楽のひとつです。

<CD>THE THUNDER -コロナウィルス撃退曲-
作曲:大川隆法/編曲:水澤有一
6.30 RELEASE!

⇒ https://amzn.to/3e7azMC

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デジタル先行配信中
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〈特別映像〉THE THUNDER -コロナウィルス撃退曲- (作曲:大川隆法/編曲:水澤有一)
https://youtu.be/3cBvFCVbv3U

特別映像サムネ

音楽や映画によって、「勇気」が出てきた、
人生に「希望」が持てるようになったのならば、
あなたの人生にも「奇跡」が起こり始めていると言えるのではないでしょうか。

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千田要一医師の著書紹介

「幸福感の強い人、弱い人―最新ポジティブ心理学の信念の科学」
幸福感の強い人と弱い人の違いは「潜在意識の信念」の違いにあった! “自分のことがもっと好きになる”ポジティブ心理学で、
「心の病」を対処するヒント満載の一冊。自己診断できる心理テスト「6つの性格・信念チェック!」も必見。

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「現世療法―幸運を呼ぶ6つの法則」
「人間は、永遠の魂を持ち、あの世とこの世を転生輪廻しながら心の修行をしている」という霊的人生観を肯定。
スピリチュアリティ研究の最前線、ロンドン大学の日本人精神科医師による驚異のポジティブ心理学カウンセリング本の登場。

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