2021年7月に創立100年を迎えた中国共産党。前編に引き続き後編では、毛沢東の死後、鄧小平が台頭し天安門事件が起きた背景、そして江沢民・胡錦涛を経て習近平独裁体制が確立した現在までの中国の本当の姿に迫ります。文化大革命で党幹部だった父親が凄惨な弾圧を受け、自らも田舎に下放された経験を持ちながらも、「毛沢東思想」を信奉しそれを超えようとする習近平。今後、中国はどこへ向かうのか。天安門事件当時、産経新聞記者として北京に駐在していたこともあるジャーナリストの相馬勝氏に聞きました。

00:00 オープニング
01:19 毛沢東死後の中国~鄧小平の台頭
01:52 なぜ鄧小平が最高指導者の時に天安門事件が起きたのか?
05:50 習近平の思想の源泉は毛沢東
09:27 天安門事件当時、北京にいた記者時代の相馬氏が見た現地の様子
10:45 天安門事件のときが中国が民主化する最大のチャンスだった
13:10 江沢民・胡錦涛と習近平の違い
15:19 中国共産党の何が問題なのか?
17:06 日本は中国とどのように対峙すべきか?
21:03 もしマルクスが今の中国を見たら

【ゲスト:相馬勝氏】

相馬さんプロフィール

相馬勝氏Business Journal連載「相馬勝の国際情勢インテリジェンス」

毛沢東の死後、鄧小平の時代へ

里村英一幸福実現党政調会長(以下、里村:)
中国共産党結成から中国建国さらに大躍進政策・文化大革命という、毛沢東のいわば失政というものについていろいろとお話をお伺いしました。ここからは毛沢東が死んだ後、実質的に鄧小平の時代が来た。そしてその後に改革開放の流れがあって、そして天安門事件とさらに中国現代につながってくるわけです。そのあたりについて今度は話を聞きたいと思います。相馬さん、またよろしくお願いします。

Still0929_00032

1976年に周恩来・毛沢東と相次いで亡くなって、そして時代的には鄧小平の時代がやって来て、やや開放経済の方に向かった。そのときに日本も中国支援が始まっています。本格的な企業の、例えば製鉄であったり、あるいは松下電器(現パナソニック)がやって、まああの当時の中国はもう信じられないくらい貧しいですから、当時としてはソ連に対抗する意味でそれもあったと思うんです。

Still0929_00000

Still0929_00007

なぜ鄧小平が最高指導者の時に天安門事件が起きたのか?

里村:
その流れの中で私はすごく残念に思うのは、もうやっぱり天安門事件のきっかけになった胡耀邦ですね。胡耀邦がもしそのまま生きてたり、あの時代のままであれば、もしかしたら中国が本当の意味で民主主義国家になったかもわからない。ちょうどゴルバチョフと同じ時代ですね。

Still1001_00000

そこで天安門事件が起きたと。当時相馬さんも記者として特派員として北京におられたと前に伺いましたけれども、なぜ天安門事件の悲劇になったのでしょうか。

Still0929_00013

相馬氏:
毛沢東が亡くなって鄧小平たちが天下を取る。それで今のような改革開放路線的なものの、経済的な思想でやっていくわけなんですね。ところが、まだ中国共産党の中では、毛沢東的な考え方、共産主義の考え方が根強く残ってるわけですよね。保守派って言われている人たちがですね。例えば、陳雲だったりとか、影の総書記と言われた鄧力群だとかですね。「こんな自由主義的なことをやっちゃ、何のために我々は革命を起こしたんだ」と。「たくさんの血を流して共産革命したのに、また元の木阿弥に戻っちゃったんじゃないか」、みたいな事を言う人たちがたくさんいわけです。

Still0929_00006

それで鄧小平自体も基本的には頭の中は赤ですから、共産主義のゴリ塊で、ただ民衆のために自由主義的な経済で経済を盛り立てなきゃいけない、民衆の生活を良くしなきゃいけない、ということで経済政策やってるんですけど、でも最終的にこの共産主義は守らなきゃいけないんだと。とにかく天安門事件の時に学生さんたちが騒いだ時ですね、「あいつらは反革命だ」ってことになったわけですよ。共産主義を倒そうとしているんだと。これはやっぱり中国共産党が危ないということで、「じゃあとにかく根絶やしにしないことには共産党も倒れる」という考え方なんですね。だから当時も、全部が全部、鄧小平の考え方、経済的な考え方に賛成というわけじゃないんですね。政治的にはどちらかというと左寄りの人たちが一番多かったわけですから。そこの中で、胡耀邦とか趙紫陽とか、ある意味で当時の若い世代で自由主義的な進歩的な考え方を持っている人が出てきて、それを鄧小平が二人に任せたんですけど、結局その長老たちの反発で鄧小平自体もそれに逆らえなくなっちゃったんです。

Still0929_00008

里村:
確かに鄧小平も絶対的な独裁権力者じゃなくて、やはり長老たちの支持も受けなきゃいけない、あるいは中国共産党自体も国民の支持を失うわけにはいかない、みたいなところの中であったわけですもんね。

相馬氏:
ですから鄧小平自体の考え方がですね、経済的には先進だけれども政治的には全く変わってなかったという共産革命と、結局、毛沢東の独裁を招いたというのも、当時鄧小平あたりが「もう毛沢東はダメだ」と「あんなやり方したらダメだ」ってことで軍を使って毛沢東を潰すという形もできたんですよね。ところが彼らはやっぱり「毛沢東主席は共産革命を今まで成し遂げた偉い人」っていうかですね、我々も指導者だから彼に逆らって、それこそ奪権闘争なんてできない、ということで結局毛沢東を立てたわけですよ。その反動によって、毛沢東がまた出てきたわけですよね。だから基本的には、考え方は鄧小平もそうでしょうけど、毛沢東をやっぱり尊敬したっていう部分があるんですよね。

Still0929_00010

里村:
なるほど。それがある意味で、毛沢東の粛清まではできなかった。それが結果的に文化大革命で復活を許し、毛沢東が死んだ後、文革も終わって鄧小平の下で変わろうとしたと思ったんだけども、結局鄧小平自身も共産主義者であるし、それから長老たちの意志も強いという中で、結果的に若い人たちの民主主義への渇望という夢が踏みにじられたのが、天安門事件、1989年6月4日になるわけですね。

習近平の思想の源泉は毛沢東

相馬氏:
それはもうある意味で、そういういうところはありますよね。習近平はやっぱり共産主義の有為さをとにかく世界示そうと、中国の夢を世界に今果たすべきだということで、共産主義体制をとにかく専横しようとしてますよね。

Still0929_00012

習近平自身は、当時の紅衛兵だったわけですよ。だから毛沢東思想の影響をかなり受けているんです。彼は16歳で当時高校一年生だったわけですよね。それで10年くらい地方へ下放されて、大学入試が始まって精華大学に入ったんだけど、それまで学んだことといえば毛沢東思想しかなかったんですよね。16歳から245歳ぐらいまでだから、彼の思想の核心は毛沢東なんですよね。

Still0929_00014

里村:
なるほど。もうそれは、特に人生の一番頭が柔らかい時期に学んでるから、抜けないんですよね。

相馬氏:
彼のお父さんは半殺しの目っていうか、かなり精神的に苦しい部分があって、失脚もしてかなり苦しんだんですけども、10年くらいお父さんの習仲勲が牢獄から出て許されたときに、習近平を見た習仲勲は、「この人誰?」とか言ったんです。習仲勲は拷問などによって、子供たちを認識することすらできなかった精神的錯乱の状態になっていた。そういう目に遭っていながらも、それを目の前で見ていながらも、習近平は親父をやっつけた毛沢東その人を、自分の最高の理想として今掲げてるわけですよ。

Still0929_00018

Still0929_00019

Still0929_00020

里村:
やはりこの中国共産党100年にあたって、結局、現在の習近平の独裁権力化の原点って、やっぱり毛沢東にあったってことですね。

相馬氏:
そうとしか考えられないですよね。

里村:
そのように見るのが一番わかりやすいんですよね。

相馬氏:
だから僕も最初、父親の習仲勲はかなり改革開放的で、鄧小平の命を受けて深圳の経済特区を作った人間でしたので、習近平もかなり開明的なのかなと思いました。特にダライ・ラマのチベットの時に、習仲勲は第4西北軍区の責任者だったんですね。さらにダライ・ラマともすごく親しくて、ダライ・ラマから時計をもらったとかですね。そういうような形で親しくしてたんです。だから習近平が出てきた時、「これちょっと、もしかしたら変わるかもしれない」と思ってたんですけど、父親とは全く逆のことをしてますよね。

里村:
いや、そう思われたのは相馬さんだけじゃありません。習近平が国家主席になる過程で、副主席として出てきたときに、私は新聞記者の方とも何人か話してるんですけど、皆さん習近平に期待されてました。

相馬氏:
そうですよね。「むしろ良くなるんじゃないか」、みたいな感じでしたよね。ところが、蓋を開けてみたらそうじゃなかった。

里村:
結局のところ、何故そうなったかというと、習近平の心の中には、今の相馬さんの話にあったように、毛沢東があったからっていうということなんですよね。

相馬氏:
彼自身の政治的な指導者と先生とするのは、毛沢東以外になかったんですよね。

天安門事件当時、北京にいた記者時代の相馬氏が見た現地の様子

里村:
話がちょっと戻るんですけど、天安門事件の時に相馬さんは現地にいらっしゃって、どうでしょうか。例えばあの時は、ゴルバチョフが行くところ、東欧もそうですよね、どんどんどんどんベルリンの壁も天安門事件と同じ年の1989年11月崩壊してますけれども、これ、中国も変わるかなみたいなことは感じられましたか?

相馬氏:
それはもう、天安門事件当時は、4月に北京大学の連中が騒いで、それを警官隊と押し合いへし合いしながらですね、それでもこのかなり民衆が愛国主義的な運動だということで、学生側にすごく同情的だったんです。だから、そういう雰囲気が全国的に漲っていましたから、「これはもしかしたら変わるかもしれないな」、って。「もしかして民主的な政権ができるんじゃないか」と思ったんですけど。軍もやっぱり人で、中国人民解放軍ですから、人民を解放する軍ですから、まさか人民に銃を向けるということはないだろうと、皆さんも僕も当時は思ってましたし、国民の方も中国人民解放軍は我々に銃を向けることはないと信じてましたですね。ところが鄧小平が命令して軍を出動させて。

Still0929_00023

Still0929_00022

Still1002_00004

Still1002_00000

(香港の六四紀念館で上映されていた映像より~2014年THE FACT取材)

THE FACTが天安門事件当時の学生リーダーにインタビュー取材した映像(2014年)

天安門事件25年~中国最大のタブー”大虐殺”の真相~【ザ・ファクト#10】

maxresdefault

天安門事件のときが中国が民主化する最大のチャンスだった

里村:
もう32年前ですけど、返す返す何度も言いますけど、あの時が最大の中国が変わるチャンスで、もしあのとき中国がまそれこそ、その後にソ連が崩壊してロシアになって、今のロシアに対する見方も色々ありますけれども、少なくとも共産主義を放棄してたらやっぱり、今の世界の問題がどれぐらい楽になってたというか、極端なことをいうとコロナウイルスすら、もしかしたらこれだけ世界中に広まらなかったかもしれませんね。

相馬氏:
当時ひとつのシナリオとしてあったのが、趙紫陽がは総書記で党のトップで軍は党に従わなきゃいけないですから、彼が軍を率いて、軍を握ってクーデターを起こすとか、そういうな選択肢を取ってたら変わってたかもしれなかった。そこまで出来たかどうかわからないんですけど、とにかくそういうシナリオもあったんです。ただ趙紫陽自体は、結局それをやらなかったし、できなかったのかもしれないですけど。ただ、そういう民主派寄りの指導者もいたわけですから、軍の中でも民衆を銃で撃つことはできないという形で言ってたんで。そういう鄧小平以外の指導者や、長老あたりも巻き込んでいれば、みたいなところはありますよね。

Still0929_00024

里村:
そうですね。もう本当に惜しいですね。天安門事件で中国政府の確か公式の発表では、亡くなった方は学生含めて300名ぐらいって言ってるけど、とてもそのもんじゃないだろうとは思うんですけど、実際に現場にいらっしゃってどれぐらいだと相馬さんは見てますか?

Still1002_00003

Still1002_00005

相馬氏:
イギリスの諜報部の公式発表だと、犠牲者の数は1万人以上と言ってますよね。

里村:
法輪功の方たちは3万人っていう単位で言ってる方もおられますね。

相馬氏:
当時は地方でも色々とありましたよね。地方というのは、北京だけじゃなくて広東省でも上海でもやってたし。上海は江沢民がかなり抑えましたけど、地方でもやってましたが、そこら辺の犠牲者は数に入ってないんじゃないかという気がしますね。

江沢民・胡錦涛、そして習近平へ

里村:
なるほど。そういう風にして天安門事件の悲劇があった。まあ建国以来、大躍進政策もあった、文化大革命もあった、さらに天安門事件もあったと。そしてその後、江沢民・胡錦濤の時代はやや小康状態で、比較的に外向けには今から見たら大人し目。で、習近平の時代になって、そして現在の中国ですけど、果たして中国共産党は今後変わるのか、あるいはなくなるのか。あの私、最近、日本全国あっちこっち行って話を聞いてると、ほんと多くの人から「中国共産党は変わらずに、このまま行くんじゃないか」っていう風な悲観的な声をよく耳にするんですけど、相馬さんどのようにご覧になってますか?

Still0929_00025

Still0929_00026

相馬氏:
やっぱり今の体制のまま、習近平がやっぱり権力握っているという今の状況がそうですから。江沢民なり胡錦濤というのはですね、政治局常務委員7人なり9人いる場合は、それぞれにそれぞれの役割を分担していって、「経済はあなた、ITは誰、軍事は誰」という形で、バランスよくこの集団体制を取っていたんですけど、今や習近平の場合は、7人の政治局常務委員がいても全部自分がそういう委員会なり部門を全部ひとり占めして、自分が全部握っちゃってるわけですよね。だからすべての決定、経済的な部分、政治的な部分、軍事的な部分、安全保障まあ公安部分は、全部習近平の許しがなければ、了解がなければ何も決まらないという状況になっているんです。彼自身が独裁してるわけですよね。そういう点ではもう、今の中国が独裁している状況の中だと、習近平がある意味で毛沢東と同じような雰囲気でですね、権力を握っている間は中国このまま極端な形で一党独裁で、世界から孤立していくような形のところに向かっていくんじゃないかという気はしますね。

中国共産党の何が問題なのか?

里村:
なるほど。もう時間も来てるんですけども、中国共産党の現在の問題点というのは習近平の独裁体制というお話も出ました。結局、どういうところが問題だと相馬さんはお考えでしょうか?

相馬氏:
「民意が伝わってない」ということですよね。習近平が自分がやりたいことを民意だということでやってる。共産主義は「民主集中制」って言うじゃないですか。要するに民主集中制って何かというと、全体の意見をその共産党の中の7人ならトップ7が代表して、民主を集中して、我々が代表して政策をしているんだ、という民主集中制が共産主義の大原則なんですね。それを突き詰めていくと、一人の総書記が、一番偉い人がやったことがみんなの国民の総意なんだ、という論理になっちゃうわけですよ。そうなると習近平のやりたい放題ですよね。

Still0929_00028

里村:
何となくあれですね。自分の意見は民衆みんなの意見だと。何となくルソー的な民主主義論だと、「一般意思」を自分は代弁しているに過ぎない、みたいな感じで自分の心を出さずに・・・。

相馬氏:
今までの中国の歴代の王朝はある意味で、穀物生産が上手くいかなくて、食糧不足になって、民衆が蜂起して流浪の民になって、あっち行ったりこっち行って軍を糾合して政権を倒す、というところですよね。そういうふうな形になるのかどうかですよね。

日本は中国とどのように対峙すべきか?

里村:
まぁそこはですね、もう本当にみなさん、日本人も関心深いです。どの辺が中国の限界なのかと。まあ経済問題・食糧問題あるいは安保問題、エネルギー問題もあります。最後になりますけれども、さて、こういう中国に対して日本としてはどのように向かい合って
いくべきかというのは何かお考えはありますか?

相馬氏:
日本はやはり自由主義国家ということで、共産主義国とは違いますので。是々非々というかですね、「言うべきところは言う」と。「主張すべきところは主張する」っていうとこでやっていくしかないんじゃないでしょうか。

里村:
ウイグルのジェノサイド認定にしても、G77の他の国々はみんなもう中国はジェノサイドをやってると言って認定してるのに、日本だけがまだ、日本政府だけが手をこまねいたり。やっぱり言うべきことは言うってのをやらないと、国際社会の中で逆に誤解されますよね。

Still0929_00033

相馬氏:
そうなんですね。その新疆の綿花の問題でもね、ユニクロとかもありますけど、もとにかくそういう形でジェノサイドということで世界的に言われているのに、日本の企業だけは何でそんなことやらないんだ、みたいなとこになってしまいますよね。日本はやっぱりおかしいんじゃないか、という形で世界から疑いの目で見られてしまうというところはやっぱり避けるべきであるし、言うべきところは言ってダメならもうしょうがないわけですよ。そこまでして仲良くしなくてもいいわけで。

里村:
そうですね。それはお話し伺いまして、私も日本の政治家の方々とお話ししてて実際問題、中国の歴史についてそこまでご存知ないんですよね。今の中国の経済的な在り方、まあ統計的に表れてるだけですけど、それだけを見て判断してるんです。やっぱり歴史的にどういう性格を持っているのか、どういう思考パターンを持っているのかを、しっかり政治家もマスコミも勉強してモノ申さないといけないということですね。

相馬氏:
そうですね。中国も経済的には非常に有望な市場で、日本にとっても世界にとっても魅力的なんですけれども、そこの裏に隠されている共産主義的な考え方がありますので、彼らを富ますことによって我々の体制自体がピンチになってくるということがあるわけですよね。アメリカが何で中国と国交を結んで、経済的な部分でどんどんどんどん援助して今の中国がこれだけの世界ナンバー2になるまで経済的に繁栄したのかというと、アメリカと日本がかなり支援したからですよね。なぜ支援したかというと、経済的に豊かになれば民主的な種も根付くし、民主的な機運も国民の中に漲ってくるだろうと。それによって中国が変わるに違いないと。それを期待してたわけなんですけど、結局はそれが逆目に出てしまいましたよね。

Still0929_00030

里村:
そうですね。もうやっとトランプ大統領になって、やっとその嘘にもう騙されたともう気づかなきゃいけないというね。やっと言い出したわけですよ。まぁそこはもう返す返すも残念だけど、去年の李克強首相の発表にあったように、10億人が日本円にして45万円以下の収入で。言ってみれば豊かになったけど、その豊かさを全部搾取されて、結局中国共産党、その家族、人民解放軍関係、まあ言ってみればどうでしょうかね、2億人くらいが14億人分の富を全部を持って行っているという。

相馬氏:
そうですね。6億の人間が1ヶ月で1,000元(約1万7千円)で暮らしているということですよね。そういう風に李克強が同じようなこと言ってますよね。やっぱりそういう貧しい人もいるわけなんで。そういう人たちが実は6億人もいてですね、全然豊かになっていないということ自体が、結局国家としてこれでいいのかということですよね。

もしマルクスが今の中国を見たら

里村:
冗談みたいな話ですけど、私は仮にマルクスが現代生きてたら、現代中国を見て共産主義革命の必要性を言うんじゃないかっていうくらい、私はアメリカなんかよりもはるかに搾取国家、格差国家にいま中国がなってると思うんですよね。

Still0929_00004

相馬氏:
マルクスが言った共産革命というのはどういうことかというと、成熟した資本主義が共産主義なり社会主義を求めるんだということなんです。つまり経済的に繁栄を全然経験しないで共産主義は成り立たないんですよ、本当の共産主義というのは。共産主義というのは貧乏じゃダメなんですよ。やっぱり成熟した資本主義で経済だけじゃダメなんだと。思想的な部分で人間が解放されなきゃいけないんだ、というところが共産主義の原点なので、まったくこの有り様が、まず出発点から間違っているんですね。

里村:
だからその原点が毛沢東なんですよね。もう本人も確かに、本当に共産党宣言読んだのかとも言われたし、資本論読んだかとか言われましたし、まさにその共産主義じゃなくて毛沢東思想、あるいは毛沢東の理想のまま結局来ているということの悲劇が。現代中国はとにかく歴史を振り返ることが大切だということを今日、相馬さんからお伺いして返して非常に感じました。今日はありがとうございました。

前編はこちら!

中国の黒歴史はここから始まった!マスコミが伝えない「本当の中国」【シリーズ中国共産党100年〔前編〕】

サムネイル_歴史編前編(大)

相馬勝氏出演シリーズ

欧米の「中国包囲網」に激昂する中国~習近平独裁政権・最新事情(ゲスト:相馬勝氏)【ザ・ファクト】

サムネイル02

中国経済の悪化と習近平独裁(ゲスト:相馬勝氏)〜シリーズ「中国は今」①【ザ・ファクト】

サムネイル

【ニュース】中国最新事情 米中貿易戦争で習近平独裁体制はどうなる!?〔ゲスト:相馬勝氏〕【ザ・ファクト2018.08.03】

maxresdefault

共産党大会後の中国内部で今、何が起きているのか!?【ザ・ファクト×相馬勝氏対談】

maxresdefault (1)

世界を脅かす毛沢東の「呪縛」~中国で進行する第二の文化大革命【ザ・ファクト】

maxresdefault (2)

映画『宇宙の法―エローヒム編―』10月8日(金)全国で公開!

♦︎STORY♦︎
今から約1億5千万年の昔、地球はすでに高度な文明が各地に存在し、宇宙人と地球人とが共存しながら生活を営んでいる美しい星であった。その繁栄の中心となっていたのが、地上に降臨した地球神エローヒムが統治するエローヒムシティであった。清らかな水路が張り巡らされた街の中心にはエローヒム宮殿が高くそびえ立ち、パングルとセラフィムという二人の女神が守護していた。
ある日、平穏な日々を送っていた地球人類に危機が訪れる。ケンタウルスβ(ベータ)星人の標的に地球が選ばれたのだ。高度な科学技術を持ち、破壊を好む彼らは、裏宇宙の使者・ダハールと手を組み、暗黒エネルギー「ダークマター」を用いた巨大隕石爆弾を地球に仕向けた。
地球の危機に立ち向かうべく、エローヒム神は自ら前線に立ち、地球を愛する戦士たちが後に続く。宇宙の守護神・ヤイドロンの指導を受けている女戦士ヤイザエルが、エローヒム神の命により、地球防衛にあたる。いて座のアモールも、「愛」と「自己犠牲の精神」を地球に伝えるべく、地球に招かれる。
はたして地球の運命は!そして、エローヒム神が説く愛と正義の教えとは――。

製作総指揮・原作/大川隆法
千眼美子 大原さやか 新井里美 掛川裕彦 高橋広樹 笠間淳 置鮎龍太郎 八代拓 村瀬歩 伊藤美紀 銀河万丈
監督/今掛勇 音楽/水澤有一 総作画監督・キャラクターデザイン/今掛勇
VFXクリエイティブディレクター/粟屋友美子
アニメーション制作/HS PICTURES STUDIO 幸福の科学出版作品
配給/日活 配給協力/東京テアトル
©2021 IRH Press

■『宇宙の法―エローヒム編―』公式サイト
https://laws-of-universe.hspicturesstudio.jp/
■Twitter
https://twitter.com/HSPicStd
■Facebook
https://www.facebook.com/HSPicStd
■Instagram
https://www.instagram.com/hspicturesstudiojp/
■HS PICTURES STUDIO公式サイト
https://hspicturesstudio.jp/

『水の革命』音楽配信サイトで配信中!〔作詞・作曲:大川隆法〕

中国14億の自由なき人びとに、真実と幸福を。

Power to the people!中国共産党の圧政に苦しむ多くの人びとのために。
習近平の野望からアジアの平和を護るために。
中国の女神・洞庭湖娘娘が立ち上がった――。
神の愛、正義、聖なる怒りが魂を揺さぶる旋律として、ここに結晶。

『水の革命』
作詞・作曲:大川隆法
歌:恍多
発売・販売:幸福の科学出版

【デジタル配信中!】
「水の革命」〈作詞・作曲:大川隆法 歌:恍多-kouta-〉12.17 CD RELEASE!

https://happy-science.jp/ryuho-okawa/music/mizunokakumei/

『水の革命』の英語版・中国語版!

「中国の十四億もの人たちを、不幸の真っ只中に、置き続けることはできない。」
4千万人超が被災したといわれる中国の大規模な水害は、
神話の時代より中国を護ってきた女神・洞庭湖娘娘が下した天罰だった――。
聖なる怒りで立ち上がった女神から、アジアに平和をもたらすべく戦う人々へ、
正義と勇気のメッセージが込められた力強い楽曲。

『水の革命』
作詞・作曲:大川隆法
〔The Water Revolution〕
歌:恍多-kouta-
〔水的革命〕
歌:梅蘭朵-Merade-
中国語翻訳:幸福の科学

◆ダウンロード・サブスク配信中!
https://linkco.re/8mUE3adx

◆収録内容
1.The Water Revolution
2.水的革命(The Water Revolution[Chinese Ver.])
3.The Water Revolution(Instrumental)
4.水的革命(The Water Revolution[Chinese Ver.])(Instrumental)

◆定価 1,320円(税込)

◆発売・販売
幸福の科学出版株式会社