及川さんTV出演

現在、アメリカ滞在中の及川幸久氏(幸福実現党外務局長)から
米大統領選挙の予備選の第二ラウンドであるニューハンプシャー州の結果について
メールをいただきました。
その内容が、日本であまり見ることのない論点で、
示唆に富んでいたものであったため、
本人の許可をいただいて、ここに転載します。
なぜ、トランプとサンダースが勝ったのか?
米メディアの反応を踏まえた分析です。

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ニューハンプシャー結果速報(日本時間午後12時時点)

及川です。現在アメリカ出張中ですが、
本日9日、アメリカ大統領選挙の予備選の第二ラウンドである、
ニューハンプシャー州の結果が出て、ヒラリー・ クリントンが敗北宣言を
しているということですので、速報をお送りします。

共和党

トランプ_公式サイト用

1位 トランプ 34%
2位 ジョン・ケーシック(オハイオ州知事)16%
3位 ブッシュ 12%
4位 クルーズ 12%
5位 ルビオ 10%

民主党

記事画像フォーマット(横)

1位 バーニー・サンダース 58%
2位 ヒラリー・クリントン 40%

この数字は現時点でのもので、まだ開票中ですので、
変化はありますが、1位は変わりません。

全米メディアの反応

この結果に全米はショックを受けています。
まず、共和党側では、遂にトランプが世論調査通りの結果を出し、
1位になったのですが、34% という圧倒的な数字をとったことです。

そして、衝撃的なのは、民主党のバーニー・サンダースが58% をとったことです。
サンダースは、日本のメディアの報道では、「 自分を社会主義者と名乗る」変わり者と
言われていますが、 実際には社会主義者というより、正統的なリベラルで、
経済政策は安倍さんのアベノミクスに似ています。

74歳でありながら、若者に圧倒的な支持を受けています。
2月1日のアイオワ州では、ヒラリーと引き分けだったので、
これで、サンダースがヒラリーを抜いたことになります。

大統領選挙の予備選は、ニューハンプシャー州が2つ目、
まだ始まったばかりですが、まさか民主党内でヒラリーがサンダースに負けるとは
予想されていませんでした。
ただ、ここ数日アメリカのメディアの論評は、「トランプ現象」ではなく、「サンダース」一色でした。

「政界のEstablishment(体制派)の崩壊」

今日の共和党のトランプ、民主党のサンダースの大勝について
こちらで言われているのは、「アメリカ政界のEstablishment(体制派)の崩壊」 です。

トランプは政治家経験がないのが欠点と言われていたのが、
むしろプロの政治家を民主党だけでなく、共和党も批判し、
政治の素人であることを強みにしてきました。
共和党の党幹部から嫌われていることが、逆に、人気の原因になっています。

今日の結果でトランプ現象は本物であることが証明されました。
日本でいち早くトランプを取り上げた大川隆法総裁の霊言は、
極めて先見性が高いと言えます。

同じことが、民主党でも起きています。
ヒラリーは民主党の「 体制派」であり、プロの政治家そのもの。
それに反旗を翻したのがサンダースが、民主党のトップになったとは、
「トランプ現象」 の民主党版が起こりつつあると言えます。

大「サンダース人気」が今後も続くどうかは疑問ですが、
アメリカ人の多くが、既成の政治家、 Establishmentにうんざりしていることは確かです。
そして、同じことが、日本でも起こると考えられます。

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