2016年1月31日、京都商工会議所で、
THE FACTメインキャスター 里村英一による
「日本をめぐる世界情勢とこれから」と題した講演が行われました。
その内容を前編、後編に分けてご紹介します。

前編では大きな国内問題のひとつである
「沖縄の基地移設問題」を中心に
里村キャスター自身が
見聞きした話や体験談をお話しいただきました。

目から鱗のマスコミで報道されない事実が満載の内容です。
是非、ご覧ください。

こちらもお読みください

ロバート・エルドリッヂ氏講演会「マスコミが報道しない『沖縄問題』」
トモダチ作戦を発案した元海兵隊幹部が見た沖縄
民主主義らしからぬ「沖縄県民大会」 基地反対を掲げて県外から多数の参加
報道と実態を比較!沖縄の基地移設反対は本当に県民の総意?
平和からは程遠い実態!「民意」を名乗る沖縄・反基地運動にダマされるな

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ネット番組「ザ・ファクト」メインキャスターの里村英一でございます。
どうもありがとうございます。
今日の話は、私が経験・体験した、
または直接聞いたことを中心にお話させていただきたいと思います。

一昨日の金曜日(1月29日)、
翁長知事がこの基地問題で辺野古の埋め立てに関して、
日本政府を訴えた裁判があったということで、
「琉球新報」さん、「沖縄タイムス」さんの地元の二紙が
すごい盛り上がりをみせていますが、かなり偏っています。
うちの広告も載せていただいているので、あまり言ってはなんですが、
偏っていると思います。
「沖縄の考え方を日本政府にとにかく聞かせるんだ」ということで
力をいれた裁判だということは伝わりましたが、
今回の裁判が第三回の口頭弁論。
裁判長は次回結審の期日を言い渡しました。
ということは、ちょっと裁判をかじっている人間なら大体わかるのですが、
これだけ短い第三回口頭弁論で、「結審はいつです」と言ったということはですね、
もう先が見えているんです。
残念ながら、沖縄側の言い分はなかなか通らないだろうなという方向ではあります。

しかし、逆に言うと、そうなればなるほど、
「沖縄の基地反対だ」と言っている人たちは
たぶん盛り上がるんだろうなと、私は予想をしています。
つまり、「沖縄は差別されているんだ」「いじめられてるんだ」と
非常に言いやすくなるのです。
だから、申し訳ない表現ですが、
どういう事態になっても自分たちを、
駄々をこね続ける材料にすると思います。

20年前に沖縄で聞いた「基地反対運動でご飯を食べる人」の存在

もう20年前ですが、
私がリバティ編集部にちょうど入ったころに、
沖縄で、例の「少女がアメリカ軍の兵隊さんに乱暴された」という事件がありました。
あれがそもそも「普天間基地をもう返せ」という事件のきっかけとなりました。
1995年だったと思うのですが、
私は当時、沖縄に取材に行って、
実際に沖縄の方から話を聞きました。

どういった話かというと、
私が話を聞いた方の知り合いに
「基地反対運動でご飯食べてる」という人がいるんです。
何故、基地反対運動でご飯食べられるのかって言うと、
「ザ・ファクト」ですから、推測でモノを申したらいけませんが、
いろんな所から“お金が回ってくる”そうです。
その私が話を聞いた沖縄の方は、
私の知り合いの基地反対運動で飯食ってる人間が、
「これで10年また食える」と言っていたという話を、
1995年に聞いて、よーく覚えているんです。
だから「この普天間問題は10年続きます」と私は言っていました。
そうしたら、20年続きました。

もちろん、日本人であろうとアメリカ兵であろうと
決して、犯罪はよくないです。
これはもちろん断罪されなければならない。
ただ特に、私たち、日本人は人がいいです。
人がいいってことは一番いいのですが、
ややもすると、罪を憎んだり、
ある意味で、善意の心、正義の心もそこにあります。
ただその心を利用して、
自分たちの考える政治的欲求を実現させようとする人たちがいます。
善意というものが知らないうちに悪事に利用される、
あるいは加担することになってしまうということについて、
私たち日本人は、もうちょっと冷静に物事を見ないといけないな、と思います。

沖縄県民大会で感じた矛盾

去年の5月、
那覇市の野球場で行われた辺野古反対の「沖縄県民大会」という大会名で、
翁長知事をはじめ、翁長さんを応援する方々が壇上に集まりました。

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プログラムの一番最後に「じゃあみなさん、シュプレヒコールやりましょう」って
みんなでNOっていうプラカード掲げて、
それをその日に取材に来ていた新聞、テレビがカメラに収めるという、
大会のクライマックスのシーンでした。

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この県民大会に私ども「ザ・ファクト」も取材を申し込みました。
県民大会ですから開かれた大会です。
当然、私どもも普通に取材を受けていただけると信じて申し込みました。
そしたら二日ほどして、
大会事務局から「ザ・ファクトさんの取材はお断りします」と断られてしまいました。
何故でしょうか。開かれた大会ですよ。
閉じられた一部の大会なら取材拒否もわかります。
しかも、主催者側は「沖縄県には民主主義がない」と、
「沖縄の民主主義を取り戻せ」と言っているんですよ。
民主主義とは、やはり知る権利が大事です。言論の自由も大事です。
それから、表現の自由、出版の自由も大事です。
ですから、私は本当に疑問に思いました。

取材拒否ということでしたが、
私へそ曲がりですから、「来るな」といわれたらますます行きたくなる。
ということで、当日行きました。
そして、堂々とスタンドにカメラを入れて取材をやりました。
私は最後には、これ見よがしにマイクを持って、
スタンドでリポートまでやりました。

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【潜入】県民以外のプロ市民が多数参加!!辺野古移設反対の沖縄県民大会レポートより

そのときの実情を申しますと、
会場前から外まで取材したところ、
日本全国から幟をもって、いろんな労働運動の組織が来ておりました。

京都府、大阪府、東京もありました。
東北は宮城県もあり、何々教職員組合などいろいろと集まっている。
皆、幟(のぼり)をもってきて賑やかなんです。
「沖縄県民はどこにいるんだ」という感じでしたね。

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そして、スタンドに入っても幟だらけなんです。
その労働運動とかとにかくいろんな左といわれる、
そういう組織の幟ばっかりがたくさんあって、
主催者側が何度も壇上から、
「今日は沖縄『県民』大会です。
個別の幟は下げてください。」とアナウンスして、下げさせたんです。
みんな渋々だんだん下げていきました。
ところが、最後まで一組だけ横断幕を下げようとしなかった団体がありました。

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その団体がどこかと言うと、
真っ赤な大きな横断幕に『革マル派』と書いてあったんです。

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その連中がよりによって、
内野スタンドの一番真ん中に陣取ってるんです。
目立つことこの上なかったですね。
主催者側から「そこ下げてください!」と言われて、
周りの人からも下げろと言われて、
渋々、最後は革マル派の旗を下げた方々もいました。
別にそんな特定の団体を悪く言うつもりはありません。
いま、事実をただ申し述べているだけです。

会場側のほうも「35,000人集まった」と豪語しておりました。
確かに会場でも、
「本日35,000人のウチナンチュー(沖縄人)が集まりました」と言っていました。
私意地が悪いので、数を数えました。

そもそも、セルラースタジアムは定員が15,000人です。
こういう大会場でのイベントはよく(幸福の科学で)あるので知っておりますが、
定員以上集めるのは消防法で禁止です。
そうすると、定員の倍も人が入っているのは、
消防法からいっても大変危険な状態なんです。
つまり、避難誘導ができなので、入れられる訳がないのです。

内野スタンドと外野席入れて15,000の会場です。
「グランドに座席を置いているから、
数が多くてもいいんだ」と(主催者側は)言うのですが、
グランドの椅子を数えました。約2,000です。
数のことどうこう言うつもりはありません。
ただ事実、“ファクト”に基づくと、
15,000人から17,000人が妥当だ、というところです。

ただ一点、私が許せないと思ったのは、
その夜のNHKのニュース、沖縄の民放さんのニュース、
あるいは翌日の現地の新聞、「琉球新報」さん、「沖縄タイムス」さん、
さらに朝日新聞全国紙をチェックしたところ、
他の県から来た団体の幟の写真一枚も、
テレビはワンカットも放映されなかったのです。
そして、新聞記事には「沖縄県民が集まった」と書いてあるのです。
ニュースでは「沖縄県民が集まった」とアナウンサーが言っていたのです。

ウソはダメなんです。
ウソ言っちゃいけないんです。
事実はかなりの数が県外から来ていました。

そして、私は野球場で取材終えて、
会場外の道を行く沖縄県民の方に聞きました。
「今日大会に行きましたか」と。
すると、「沖縄県民はこんな暑い日、外にいかないさー」と言っていました。
「こんな火傷をするような日に外へ出ているのは、
県外の人ばっかりさー」と仰ってました。
沖縄県のサイレントマジョリティというのを
本当に感じた瞬間でございました。

辺野古のテント村に取材に行って

前に私がまだリバティの編集長のときなので、6年以上前のことですが、
辺野古に取材いったときに、テント村にインタビューに入りました。
(テント村にいた活動家が)「名刺を見せろ」というので、
当然、私は「ザ・リバティ」の名刺を出しました。
見た瞬間に「おたくは取材お断りだ」と。

それで私は「これは何か、主義主張、
あるいは思想に基づく運動なんですか」と聞いたんです。
「関係ない」とそんなことを言うのですが、おかしいじゃないですか。
私たちは「基地に来てほしい」と言う人の声も、
「基地に反対だ」と言う人の声も聞こうと思って来たのに、
一方的に取材拒否というのは、どういうことでしょうか。
しかし、「一切答えない」「出て行け」ということで拒否をされました。

ですから、私が皆様に本当に知っていただきたいのは、
“オール沖縄”という言い方をする、その言葉にウソがあります。

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勿論、「基地があって嫌だ」と言う人もいる。
しかし、基地があって食べていける人もいる。
さらにいえば、基地を中心とした日米の親善ということ、
アメリカと日本の関係、親善を図っていくことの重要性を
深く認識している方もいらっしゃいます。
そういう方の一人ひとりが自分の意見を言い、
そういう意見がいろいろと取り上げられて、
そして、意見と意見との討論、選挙なら選挙を通じて
結果を出していくのが民主主義の仕組みです。

その意味では、沖縄の民主主義は確かに死んでいます。
しかし、それを殺したのは、ある意味で、
沖縄で反対運動をやっている人たちが、殺しているんです。
その人たちが、「沖縄では民主主義が守られていない」とか、
「民主主義を取り戻せ」と言っています。
私からしたら、「しゃらくさい」という感じしかありません。



(後編へつづく)

こちらもお読みください

ロバート・エルドリッヂ氏講演会「マスコミが報道しない『沖縄問題』」
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民主主義らしからぬ「沖縄県民大会」 基地反対を掲げて県外から多数の参加
報道と実態を比較!沖縄の基地移設反対は本当に県民の総意?
平和からは程遠い実態!「民意」を名乗る沖縄・反基地運動にダマされるな