あなたが自殺するべきでない本当の理由～自殺未遂体験者インタビュー①【ザ・ファクト自殺防止シリーズ】 | ザ・ファクト THE FACT 公式サイト

昨年、2019年の日本の自殺者は、およそ2万人。さらに、現在のコロナ禍での失業率は10％に迫り、今年2020年の自殺者は36000人に上るともいわれています。人はなぜ、自ら「死」を選ぶのか。「自殺」という選択を乗り越える考え方はないのか。今回のザ・ファクトでは、自殺未遂経験者の体験から、自殺を乗り越える方法に迫ります。

肉体は死んでも、魂は死なない。

兵庫県在住の小田和代さんは、「人は死んでも終わりではない」ということを毎月、自殺防止活動を通じて訴えています。

小田和代
私が言い続けてきたことは「あの世は存在する。自殺してもすべてなくなるわけではない」遺された家族がどんなに苦しむか、そのことをいつもいつも訴え続けました。

小田さんは、ご主人の欽也さんが自殺未遂を繰り返していた経験があり、その経験から自殺者を減らそうと訴え続けているのです。

突然、ご主人が自殺願望を告白

小田和代
ある時主人がちょっと話があるからって言われて、マンションの1階に駐車場があるのでちょっとそこに来てくれって言われたんで、何かなって思って子供たちが聞かせたくないからって言われて。（略）急に「これは俺が死んだ時の生命保険で」とか何か急にそんな話をしだすから、何を言ってんのかなと思って死んだ時の生命保険とか、これは死んだらこうするんだとか話をしだしたんですね。（略）「今そんな話なんでするの？」って言ったら、急に「いやもう死のうと思うねん」っていう話を急に言い出したんで、びっくりして。

欽也さんは、以前の職場での人間関係がきっかけで精神的に追い詰められ、自殺を考えるようになりました。

小田欽也
最初は（略）ファミリーのような形のアットホームな職場で働いておったんですけど、（略）まったく畑違いの営業部門の方に転勤になりまして、そこで人間関係が築かれなかったというか、（略）だから、とにかくこの場から逃げ出したいと。もう人生を終わらせたいと。

このように職場でパワハラともいえるような扱いを受けた欽也さんはやがて、自殺未遂を重ねるようになっていきました。

自殺未遂を重ね、とうとう警察沙汰に

小田欽也
百均ショップで包丁を買って、トイレの個室に籠って、心臓突き刺したら死ねるやろと思って、刺したんです。最初は豆腐に箸が入るようにスーッと入ったんですね。でも、ガリガリとなって、そこから入らないんですよ。いくら包丁を押し付けても。

小田和代
仕事してる時に急にちょっとあの警察から電話かかってきて何があったんかなと思ったら、主人が自殺未遂をしたらしくて。今ここの病院行ってるから「早く来てください」ってみて、びっくりして。

その後も、欽也さんは自殺を試みますが、ある日、マンションの屋上から飛び降りようとした時に以前、妻・和代さんから言われていた言葉が欽也さんの脳裏をかすめたのです。

自殺を思いとどまらせた、和代さんの言葉

小田和代
私がその「いつも死んでも、お父さんが信じなくてもあの世はあるし、ただ自殺したらあの世にもどこにも行けなくてね。不成仏霊になって苦しむんだよ」って言って。それはずっと言い続けてたから、「お前がそういうことか言うから死ねなかったやろとすごい私に怒ってたんですよね。」

小田欽也
自殺してもその霊は報われないとか、怨念が残るとか、それこそあの世があったとしたら、死んでも死にきれないとか思うようになりました。

人は死んでも終わりではない。魂は生き続ける。欽也さんは、もともと死に対する恐怖がなく、躊躇なく自殺未遂を繰り返していました。しかし、「人は死んでも終わりではない」という価値観を受け入れたことによって、死への恐怖が湧き上がってきたといいます。価値観の転換によって、自殺を思いとどまることができたのです。

大切な人を自殺で失った方へ
自殺防止サイト『あなたに贈る真理の言葉』をご覧ください。

https://withyou-hs.net/bereavement.html

【INDEX】
①死は永遠の別れではありません
②苦しみを乗り越えるための、明日へのヒント
③「遺族や縁のある人が仏法真理を学ぶこと」が最大の供養になる
④供養における注意点
⑤自殺遺族として同じ立場の人々に伝えたいメッセージ

価値観を変えることで自殺は防げる

小田欽也
そのときは辛かったですけど、今思い返せばいい経験をさせてもらったなと思っています。人にアドバイスすることもできますし、こういう形で皆さんにお伝えすることもできますので。本当に死なないでください。人生は一度きりなので。死んでしまったらおしまいです。生きていれば楽しいことも必ずあります。コロナの世界になりましたけど、明けない夜はないと思います。必ず闇から這い上がって、日の出を見る日がくると思います。

現在、幸福の科学では、自殺防止キャンペーンを行っていて、「人は自殺しても楽にならない。死後も苦しみ続ける」ということを訴えています。「自殺防止相談窓口」も開設していますので、お悩みの方は、お電話かメールをお寄せください。

一人で悩まずに、こちらへご相談を

幸福の科学「自殺防止相談窓口」

◇電話番号　03-5573-7707
◇メールアドレス　withyou-hs@happy-science.org
◇時間　火曜～土曜[祝日を含む]10：00～18：00

https://withyou-hs.net/

自殺を考えている方に読んでいただきたい書籍

『生命の法』（大川隆法著／幸福の科学出版）

なぜ、生命は尊いのか。あなたは答えることができますか。年間3万人を超える自殺、多発する犯罪、深刻ないじめ問題……。生命が軽んじられる時代に、その意味と価値を真正面から説き明かした一冊。
第2章　自殺を防止するためには――人生の不幸を乗り越えるための指針
　1　自殺の二つの山場――青年期と老荘年期
　2　失恋による心の傷を発奮の材料に
　3　学業以外にも生きる道がある
　4　大人になれば親とは別の家庭を築ける
　5　病気も人生の一部である
　6　経営者は「無理・無駄・見栄」を捨てよ
　7　人々を救うために生命を使ってほしい